内科、循環器内科、呼吸器内科の病気の診断、治療を中心として、皆様のホームドクターをめざします

''最近読んだ本''

院長の読書部屋 : 最近読んだ本 (上にある程、新しく読んだ本です)

 院長が最近読んだ本の紹介です(2007年11月より掲載)。ブックオフ、マンガ倉庫などの中古本屋さんで、昔、読みそびれた本を見つけては最近読んでいます。映画を観てから、原作本を読むこともあります。
 思考力や創造力、感受性などは、じっくりと考える時間のない、テレビやインターネットなどでは育ちにくいというのが私の信念です。読書から得られる知識や経験は、自分の世界を広げてくれます。みなさん、どんどん本を読みましょう!。図書館や中古本屋めぐりは楽しいですよ・・・。


2018年

  • 「東京會舘とわたし」上 旧館
    辻村 深月 : 毎日新聞出版
    • ここは夢が生まれる場所。華やかなる“社交の殿堂"。大正、昭和、平成という時代を情熱的に生きた人々を、鮮やかな筆致で描き出す。直木賞作家が贈る、一つの建物の〈記憶〉をたどる長編小説。
    • 大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…。変わりゆく時代の中、“會舘の人々"が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。
       
  • 「東京會舘とわたし」下 新館
    辻村 深月 : 毎日新聞出版
    • 「直木賞の時に帰ってきます」 あの日、この場所で交わした約束があった。渾身の感動長編、堂々の完結。辻村深月が本当に書きたかった物語!
    • 昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた青年…… 優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ 。
       
  • 「民王」
    池井戸 潤 : 文藝春秋
    • 企業小説を変革し続けてきた乱歩賞作家・池井戸潤が、ついに政治の世界に踏み込んだ!
    • ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など、到底理解できない。幼稚な発言を繰り返す上、首相だというのに文書に書かれた漢字すら読めず誤読を繰り返すという状況に…。首相と息子の入れ替わりなど夢にも思わない世間では、一国の代表とは言いがたい言動に対する厳しい批判が渦巻く。またそれと時を同じくして、泰山のまわりでは、閣僚の酔っ払い発言やスキャンダル、献金問題などが相次ぐ。国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか―。本物の大人とは、国を動かす政治とは何か。胸がスカッとする、痛快エンタメ政治小説!
       
  • 「人は死なない」ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索
    矢作 直樹 : バジリコ株式会社
    • 神は在るか、魂魄は在るか。生命の不思議、宇宙の神秘、宗教の起源、非日常的現象。生と死が行き交う日々の中で、臨床医が自らの体験を通して思索した大いなる力と魂魄の永遠、そして人の一生。
       
  • 「日本人は国際感覚なんてゴミ箱へ捨てろ!」
    ケント・ギルバート : 祥伝社
    • これからはジャパン・ファースト! 「平等主義」「平和主義」「国際協調主義」この3つの主義を捨てれば日本はもっと幸福になる!
    • こんなふうに考えていませんか。
      「日本人は平和の民を続けることで世界から尊敬される」
      「日本が世界に平和の輪を広げていく」
      「国際社会のために日本はもっと貢献するべき」
      ──全部まちがいです。
      なぜ日本人が海外でテロの標的にされてきたんですか?
      なぜ日本はいつまでも「戦争犯罪国」なんですか?
      なぜいつまでも国際社会から都合よく利用されているんですか?
      ひとつだけ言えることは、日本人自身が変わらなければ、
      この関係も永遠に変わらないということなんです。
      なぜ国益(国民の利益)を優先してはいけないのか?
      なぜ「ジャパン・スタンダード(日本基準)」でやらないのか?
      日本人の協調性が世界でいいように利用されていることに
      もうガマンがならない!
       
  • 「草花たちの静かな誓い」
    宮本 輝 : 集英社
    • 亡き叔母が遺した大きな謎と、幸せの種を探す旅。生き別れた母子の運命の軌跡をたどる、最新長編。
    • ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、当時からずっと行方不明なのだと知らされる。なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。娘はいまどこにいるのか。弦矢は謎を追い始める――。生き別れた母子の運命を豊かに描き出す長編小説。
       
  • 「長女たち」
    篠田 節子 : 新潮社
    • 親が老いたとき。頼りされるのはもはや嫁でも長男でもない。無責任な次女、他人事の兄弟… 追いつめられた長女の行く末は? 痴呆が始まった母のせいで恋人と別れ、仕事も辞めた直美。父を孤独死させた悔恨から抜け出せない頼子。糖尿病の母に腎臓を差し出すべきか悩む慧子… 当てにするための長女と、慈しむための他の兄妹。それでも長女は、親の呪縛から逃れられない。親の変容と介護に振り回される女たちの苦悩と、失われない希望を描く連作小説。
       
  • 「本日は、お日柄もよく」
    原田 マハ : 徳間文庫
    • OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。
       
  • 「シャボン玉」
    乃南 アサ : 新潮文庫
    • 女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが……。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。
       
  • 「命の器」
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • 精神の自画像、いのちのうつわ。
      清澄な抒情を湛えた文学世界の秘密を明かす。戦後生まれの本格派・宮本輝の自伝的エッセイ。
    • 「私を溺愛し、どんな人間でもいい、ただ大きくなって欲しいと念じつづけてくれた人がこの世にあったということを、筆舌に尽くしがたい感謝の念で思い起こすのである。」(本文より) ――清澄な抒情を湛えた文学世界の秘宝を戦後生まれの本格派・宮本輝が魂の自画像の中に描き出す、珠玉の第2エッセイ集。
       
  • 「ファミリー・レス」
    奥田 亜希子 : 角川書店
    • 姉と絶縁中のOLと、ルームメイトの毒舌女子。怒りん坊の妻と、そんな彼女を愛しているけれど彼女のかぞくに興味を持てない画家の夫。バツイチのアラフォー男性と、妻に引き取られた娘。ほんとうの親子になりたい母親と、姉の忘れ形見の少女。同じ屋根の下で暮らす女ともだちや、ふたつきに一度だけ会う親子。家族というには遠すぎて、他人と呼ぶには近すぎる――単純なことばでは表せない現代的な"かぞく"の姿を、すばる文学賞受賞新鋭が切り取りました。瀧井朝世、豊崎由美、東えりかなど本読みたちが大絶賛! 紡がれるひと言ひと言が心を揺さぶる、感涙必至の短編集。
       
  • 「夫婦脳 夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか」  院長の推薦図書です!
    黒川 伊保子 : 新潮文庫
    • 細かな出来事をすべてことばにする妻に、まとめて話ができないのか、と眉間に皺を寄せる夫。しかし、男性に比べ、女性は感じたことが即ことばに上る脳のしくみを持っている。これは、家事や子育てをこなすために欠かせない能力。そんな違いを理解できれば、ときめきの時代を過ぎた夫婦も、お互いが愛しく思えてくるもの。脳科学とことばの研究者がパートナーたちへ贈る応援エッセイ。
       
  • 「故郷忘じがたく候」
    司馬 遼太郎 : 文春文庫
    • 十六世紀末、朝鮮の役で薩摩軍により日本へ拉致された数十人の朝鮮の民があった。 以来四百年、やみがたい望郷の念を抱きながら異国薩摩の地に生き続けた子孫たちの痛哭の詩「故郷忘じがたく候」他、 明治初年に少数で奥州に遠征した官軍の悲惨な結末を描く「斬殺」、細川ガラシャの薄幸の生涯「胡桃に酒」を収録。解説・山内昌之
       
  • 「君たちはどう生きるか」
    吉野 源三郎 : マガジンハウス
    • 字も大きい、現代仮名遣いで、原作が一番読みやすい新装版! 池上彰さんも子供時代に感動! 日本を代表する歴史的名著が、マンガ化と同時に読みやすい新装版で刊行!
    • 「ヒューマニズムに根差した良い本は、時代を超えて人々の心をつかむのです」(ジャーナリスト/池上彰さん)
    • 1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。今回前書きを書いてくださった池上さんも、小学生時代に、父親から渡された当初は読もうとしなかったのですが、気がつくと夢中になってどんどん読み進んでいたと言います。人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、 昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、数多くの生き方の指針となる言葉が示されています。

2017年

  • 「坂の途中の家」
    角田 光代 : 朝日新聞出版
    • 最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない――。
      虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇に自らを重ねていくのだった。社会を震撼させた乳幼児虐待事件と〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス。
    • 感情移入度100パーセントの社会派エンターテインメント! 。
      私は、果たして、文香を愛しているんだろうか。もちろん愛していると思っている。いなくなったらと考えただけで胸がふさがる思いがする。(略)それでも、文香を自分より大切なものと思えるだろうか。かわいい、かけがえのない子どもと思えるだろうか(本文より)。
       
  • 「スターバト・マーテル」
    篠田 節子 : 光文社
    • 乳癌と診断されながらも、完治したように見えるなか、彩子は夫から勧められた会員制プールに通い始める。そこで声をかけられたのが、中学校時代の同級生・光洋だった。早熟で独特の雰囲気を放っていた男との思わぬ出会い。さらに夫の言葉が、時を隔てた再会に微妙な色合いを与えて…。表題作ほか1編を含む、悩める女性たちに贈る篠田流スパイシーな恋愛小説。
       
  • 「蜜蜂と遠雷」
    恩田 陸 : 幻冬舎
    • 「俺はまだ、神に愛されているだろうか?」 ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!
    • 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
       
  • 「霰」
    水上 勉 : 新潮文庫
    • 妾の子として生れ、母の死後、ただ一人の肉親だった弟をも結核で失いながら、下駄作りに異常なほどの執念を燃やす職人・富吉。夫の冷たい仕打ちに耐え、夫が業病で死んだ後、妾の子の富吉を我が子のように暖かく見守る本妻りん。天涯孤独な身の上の二人が、世間の冷酷な視線に耐え、寄り添うように心を通わせる姿を、昭和初期の若狭の風土を背景に、詩情あふれる文体で描き出す。
       
  • 「流」
    東山 彰良 : 講談社
    • 1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ? 誰が? 無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。
    • 台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ! 友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。
       
  • 「模倣犯」(一)
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。
       
  • 「模倣犯」(二)
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめた―。事件は周囲の者たちを巻込みながら暗転していく。
       
  • 「模倣犯」(三)
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 群馬県の山道から練馬ナンバーの車が転落炎上。二人の若い男が死亡し、トランクから変死体が見つかった。死亡したのは、栗橋浩美と高井和明。二人は幼なじみだった。この若者たちが真犯人なのか、全国の注目が集まった。家宅捜索の結果、栗橋の部屋から右腕の欠けた遺骨が発見され、臨時ニュースは「容疑者判明」を伝えた――。だが、本当に「犯人」はこの二人で、事件は終結したのだろうか?
       
  • 「模倣犯」(四)
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた――。終結したはずの事件が、再び動き出す。
       
  • 「模倣犯」(五)
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 真犯人Xは生きている――。網川は、高井は栗橋の共犯者ではなく、むしろ巻き込まれた被害者だと主張して、「栗橋主犯・高井従犯」説に拠る滋子に反論し、一躍マスコミの寵児となった。由美子はそんな網川に精神的に依存し、兄の無実を信じ共闘していたが、その希望が潰えた時、身を投げた――。真犯人は一体誰なのか? あらゆる邪悪な欲望を映し出した犯罪劇、深い余韻を残して遂に閉幕!
       
  • 「プラチナデータ」
    東野 圭吾 : 幻冬舎文庫
    • 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
       
  • 「虹の岬の喫茶店」
    森沢 明夫 : 幻冬舎文庫
    • 小さな岬の先端にある喫茶店。そこでは美味しいコーヒーとともに、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人人―彼らの人生は、その店との出逢いと女主人の言葉で、大きく変化し始める。疲れた心にやさしさが染み入り、温かな感動で満たされる。癒しの傑作感涙小説。
       
  • 「アキラとあきら」
    池井戸 潤 : 徳間文庫
    • 零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。ベストセラー作家・池井戸潤による幻の青春巨篇!!
       
  • 「避暑地の猫」
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • 清澄な軽井沢の一隅に、背徳の地下室はあった。そこでは全ての聖なる秩序は爛れ去り、人間の魂の奥底に潜む、不気味な美しさを湛えた悪魔が、甘い囁きを交わすのだ。尊敬する父も、美しい母も、愛する姉も、そして主人公の少年も、そこでは妖しい光を放つ猫となる。だが、この作品で猫とは何か―?
       
  • 「新聞と日本人 ――なぜ、真実を伝えないのか」
    井沢 元彦 : 祥伝社
    • 新聞がダメなのか? 日本人が悪いのか? 悪い事態を思い浮かべると、それが現実になる。「事故が起こる」と言えば、実際に起こる。だから嫌なことは口にしないし、考えもしない。これが我々を縛りつけてきた「言霊(ことだま)」であり、今もって日本人はその支配下にある。とりわけ報道機関は――。新聞はなぜウソをつくのか。この重大な疑問を考えつづけた著者は、真実を伝えられないのは「言霊」の呪縛ゆえだと看破した。新聞は読者あってのことである以上、読者である国民が「言霊」信者である限り、正確で冷静な報道など出来ようはずがない! 豊富な事例を挙げて報道の陥穽(かんせい)を衝(つ)く、スリリングな文化論!
       
  • 「みかづき」
    森 絵都 : 集英社
    • 2017年本屋大賞第2位!! 王様のブランチ ブックアワード2016大賞受賞!! 昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。
    • 「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」 昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。
    • 小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――。
    • 阿川佐和子氏「唸る。目を閉じる。そういえば、あの時代の日本人は、本当に一途だった」
      北上次郎氏「圧倒された。この小説にはすべてがある」(「青春と読書」2016年9月号より)
      中江有里氏「月の光に浮かび上がる理想と現実。真の教育を巡る人間模様に魅せられた」
       
  • 「放課後」
    東野 圭吾 : 講談社文庫
    • 校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将、犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が・・・。第31回江戸川乱歩賞受賞の青春推理小説。
       
  • 「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる  ふるさと村のからだを整える「食養術」
    秋山 龍三・草野 かおる : ディスカヴァー・トゥエンティワン
    • 日本人が昔から食べてきた食事、もう一度見直してみませんか?肥満、生理不順、冷え、アレルギー、糖尿病、ガン…30年間、あらゆる人のからだの不調を改善に導いてきた著者が語る「食事」とは?
    • 今日からカンタンにできる! 自分と家族のからだが劇的に変わる「食事」の始め方。
    • いま食べているもの、もう一度見直してみませんか? 肥満、不眠、アレルギー、糖尿病、ガンなど、さまざまな病気、不調に悩む人を、「食」で健康に導いてきた著者による、初の著書。
    • どんな人の体にも、「自然治癒力」が備わっています。けれども、現代は「食」の誘惑がいっぱい! 知らないうちに、体本来の力を低下させ、不調や病気を引き起こす食生活を送っているかもしれません。病院やお医者さんのお世話になる前に、食事を正すことで、体を変えることはできます。
    • まずは、日本人が昔から食べてきたものの「力」を、あらためて見直すこと。そして、日々の習慣と化している「食べ方」を振り返ってみること。本書では、いま何を食べるべきか、何を食べてはいけないのか、そして、どう食べるべきかを、豊富なイラストとともにお伝えしていきます。
       
  • 「愛に乱暴」
    吉田 修一 : 新潮社
    • 妻も、読者も、騙される! 『悪人』の作家が踏み込んだ、〈夫婦〉の闇の果て。これは私の、私たちの愛のはずだった――。夫の不実を疑い、姑の視線に耐えられなくなった時、桃子は誰にも言えぬ激しい衝動に身を委ねるのだが……。夫婦とは何か、愛人とは何か、〈家〉とは何か、妻が欲した言葉とは何か。『悪人』『横道世之介』の作家がかつてない強度で描破した、狂乱の純愛。本当に騙したのは、どちらなのだろう?
       
  • 「何者」
    朝井 リョウ : 新潮文庫
    • 就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて…。直木賞受賞作。
       
  • 「ロスジェネの逆襲」
    池井戸 潤 : ダイアモンド社
    • ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!
       
  • 「ブラックボックス」
    篠田 節子 : 朝日新聞出版
    • 真夜中のサラダ工場、最先端のハイテク農場、地産地消を目指す学校給食…「安全安心」を謳う「食」の現場でいま何が起きているのか。利益追求と科学技術への過信の果てに現れる闇を、徹底した取材と一流のサスペンスで描くエンターテインメント超大作。
    • あなたの食卓で、今、何が起きているのか?。完璧にマニュアル化されたハイテク農場で安定的に生産され、徹底的に衛生管理され、冷蔵庫並みに冷えた深夜の野菜工場で外国人労働者たちに美しくパック詰めされた、「安全安心」が謳い文句のスタイリッシュな野菜サラダ。そのサラダが、あなたの健康を害しているとしたら。
      会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。中学時代の同級生三人が奇しくも関わり、悩み、たどりついた「食」の安全を揺るがす恐怖の実態とは? 。
      「安定、安心、安全」を目指したはずの「食」の現場で、利益追求と最先端テクノロジーが食と環境の崩壊連鎖を生む。徹底した取材と一流のサスペンスで今、そこにある「食」の危機を提示する。

2016年

  • 「償い」
    矢口 敦子 : 幻冬舎文庫
    • 36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。
       
  • 「コンビニ人間」
    村田 沙耶香 : 文藝春秋
    • 36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、 変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが・・・。現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
       
  • 「ねこ背は治る! 知るだけで体が改善する4つの意識」
    小池 義孝 : 自由国民社
    • 治療・トレーニングは必要ありません。読んで「知る」だけで、あなたの身体が変わります。1呼吸が深くなり、2ねこ背が治り、3腕力が上がり、4速く歩けるようになる、知れば納得の知識です!
       
    • この本を読めば、あなたのねこ背は治ります。
      なぜならこの本には、世の中でほとんど知られていなかった“本当のねこ背になる理由"が書いてあるからです。あなたのねこ背が治らなかったのは、ねこ背のメカニズムを知らなかったからです。それを知ってしまえば、自動的に正しいねこ背の治し方もわかります。
       
    • 知識や認識で間違えてしまうと、そこから考えたものや推測は、すべてが見当はずれになります。けれども最初に正しい知識を持てば、その先は見事に、きれいに“決まる"のです。そして本当の“正しい"姿勢は、あなたをクールに前向きにします。
       
    • またこの本は、呼吸の深さ、腕力の強さ、歩くスピードについても書かれています。これらもただ、正しい知識を得るだけで、すべてが変わってしまいます。
      呼吸の深さと言っても、そのメリットにピンと来る人は少ないかもしれません。しかしこの本に書かれている内容を教えただけで、骨盤の歪みが治ってしまったり、肩コリが軽くなった人がいると聞いたら、興味が出てきませんか? 呼吸が深くなることは、あなたの健康に素晴らしい効果があるのです。そしてあなたの呼吸は、今よりももっと深くなります。
      腕力が強く発揮できるようになると、腰痛が予防できるのはなぜだと思いますか?
      この本に書かれたように歩いていると、普通にウォーキングをするよりも、どんどん健康になる理由を知ってみたくはないですか? これらすべてが、今、あなたの手の中にあります!
       
  • 「ポトスライムの舟」
    津村 記久子 : 講談社文庫
    • 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ163万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。
  • 「美麗島紀行」
    乃南 アサ : 集英社
    • 人気作家乃南アサが台湾各地を巡り歩き、台湾と日本の関係性についてその歴史から思いを馳せる異色の台湾紀行。叙情性あふれる文章に著者自らが撮影した台湾各地の写真を添えて。著者の熱い想いがあふれる、台湾紀行の決定版ともいえる作品です。
    • 「台湾は、そのまま日本を知る重要な糸口となる。戦争を知らない世代が大半となった、現代の日本人がまともに教えられてこなかった日本の歴史を、私たちは台湾で見ることになる。同時に、日本統治時代を含めて断片的に聞いても混乱しそうなほど複雑な多面性を持つこの島の輪郭を知ることは、そのまま『世界にとってのアジア』を見ることにもつながっていく。」(本文より)
       
  • 「2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣」
    横田 晋務 : 青春出版社
    • 「脳の解析データを見て絶句し、自分の子どもにスマホを与えたことを大いに後悔しました」(脳科学者・川島隆太)
    • 小中高生7万人の実証データによる衝撃レポート
      ◎「スマホのしすぎで勉強しないから成績が下がる」のウソ
      ◎ゲーム・テレビの時間に相関して、脳の成長が遅れる!
      ◎子どもの肥満は、記憶力に関わる「海馬」の発達に悪影響
      ◎脳のMRI画像を解析すると、朝食はパンよりご飯のほうがいい
      ◎「親子の会話時間」が、言語能力に関連した脳を育てる
       
  • 「怒り」 上
    吉田 修一 : 中公文庫
    • 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。
       
  • 「怒り」 下
    吉田 修一 : 中公文庫
    • 山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し、泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。 日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。三人のなかに、山神はいるのか?犯人を追う刑事が見た衝撃の結末とは!
       
  • 「大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち」
    藤井 一至 : ヤマケイ新書
    • 生き物たちの営みを「土」から理解するための一冊。生物が陸上に進出した5億年前、そこに土は存在しませんでした。土とは、植物が大地に触れることで生まれたものです。それから5億年、生物の進化とともに、土は大きな変化を遂げてきました。本書は、生き物たちと土の5億年を追うドキュメンタリーです。植物にはじまり、微生物・昆虫・恐竜・その他の動物、そして人まで、土と関わりのない地上生物はいません。生き物は、どのように土に適応してきたのか?そして、土は生き物にどんな影響を受けてきたのか? 生命の進化・絶滅から、地球規模の気候変動、生き物たちの共生関係、そして農業という人の営みや戦争の原因まで、土から説明してみれば納得できることがたくさんあります。
       
  • 「昭和天皇論」
    小林 よしのり : 幻冬舎
    • これほどの覚悟、これほどの孤独、これほどの無私を貫いた日本人がいただろうか? もっと早く知っておくべきだった「日本史最大の巨人」の真実。
    • 没後、21年を経て、昭和天皇が甦る。失いすぎた我々が今、求めているのは、まさにこの巨人ではなかったか―。大ベストセラー『戦争論』の続編にして『天皇論』の前編であるばかりでなく、日本と日本人を束ね、戦後65年をゼロからやり直すよすがとなる「象徴」を描ききった、小林よしのり畢生の巨編。
       
  • 「海賊とよばれた男」上巻  院長の推薦図書です!
    百田 尚樹 : 講談社
    • 1945年8月15日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
       
  • 「海賊とよばれた男」下巻  院長の推薦図書です!
    百田 尚樹 : 講談社
    • 若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を武器に、世界と対峙する大きな野望を持っていた。愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。この奇跡のような英雄たちは、実在した。
    • 敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。
       
  • 「兄弟」
    なかにし 礼 : 新潮文庫
    • 「兄さん、死んでくれてありがとう」。十六年間絶縁状態だった兄の死を聞いた弟の胸裡に、破滅的な生涯を送ったその姿が甦る。敗戦後、特攻隊から復員した兄は博打と女に溺れ、一攫千金を狙ってさまざまな事業に手を出しては失敗を繰り返す。作詞家として成功しながら、巨額の借金を肩代わりし続ける弟。破天荒な兄に翻弄され、苦闘を強いられた弟の愛憎と葛藤を描く、衝撃の自伝小説。
       
  • 「すべての雲は銀の・・・」上
    村山 由佳 : 講談社文庫
    • 恋人由美子の心変わりの相手が兄貴でさえなかったら、ここまで苦しくはなかったのかもしれない。傷心の祐介は、大学生活から逃れるように、信州菅平の宿「かむなび」で働き始める。頑固だが一本筋の通った園主、子連れでワケありの瞳子…。たくましく働く明るさの奥に、誰もが言い知れぬ傷みを抱えていた。
       
  • 「すべての雲は銀の・・・」下
    村山 由佳 : 講談社文庫
    • 宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち・・・。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。
       
  • 「オレたち花のバブル組」
    池井戸 潤 : 文春文庫
    • 「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか?。
       
  • 「焚火の終わり」上
    宮本 輝 : 集英社文庫
    • 島根県の岬の町に住む美花は、茂樹の異母妹である。幼い頃、岬の家に行くのが茂樹は好きだった。いつも二人は焚火を楽しんだ。父が死に、母も他界した後、茂樹は母のノートから「許すという刑罰」との謎のメモを発見する。一方、美花の家には異様な写真が一枚残されていた。「美花は本当に自分の妹だろうか」出生の秘密を探るうち、さらに強まる二人の絆。それは恐ろしいほどの疼きとなった。
       
  • 「焚火の終わり」下
    宮本 輝 : 集英社文庫
    • 蠱惑の極みの陶酔・・・異母妹?! 美花はもう、茂樹のすべてだった。罪悪感が、二人の果てなき愉悦の火種となった。フランクフルトへの転勤を前に、茂樹は辞職を決意する。生活の糧とすべく、二人は岬の家の近くに廃屋同然のかやぶき農家を移築して改装し、旅館業を営む決意を固めた。準備をすすめる中、美花は自分の出生の謎を記した茶封筒を手にする・・・。
       
  • 「果てしなき渇き」
    深町 秋生 : 宝島社文庫
    • 部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。一方、三年前。級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするようになったが・・・。現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。そして用意された驚愕の結末とは。全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、暗き情念の問題作。
       
  • 「永遠のゼロ」
    百田 尚樹 : 講談社文庫
    • 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
       
  • 「燃ゆるとき」
    高杉 良 : 角川文庫
    • わずか四パーセントの生存率といわれるノモンハンの激戦を生き抜いた森和夫は、「どんな苦労も苦労のうちに入らない」と、築地魚市場の片隅に従業員四人で起業した。商社の横暴、ライバル企業との特許抗争、米国進出の苦難を乗り越え、東洋水産は、「マルちゃん」のブランドと「赤いきつね」のCMで知られる大企業へと育つ。「運命共同体」を経営理念に、創業以来社員と共に歩んだ経営者の情熱と成功を実名で描く、経済小説の傑作。
       

2015年

  • 「狼は瞑らない」
    樋口 明雄 : ハルキ文庫
    • 佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警護課に在籍し、SP(セキュリティー・ポリス)として、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた、広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員となって久しい。その佐伯を狙う謎の暗殺集団。彼らは、警察と政界の闇の部分を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた、“掃除屋”と呼ばれる男たちだった。そして、幾重にも張りめぐらされた非常の罠。風速四十五メートルの大型台風に襲われ、下界と完全に弧絶した、標高二千メートルを超える険峻な山岳地帯を舞台に、過去を背負った男たちの、決死のサバイバルが始まる!
       
  • 「パレード」
    吉田 修一 : 幻冬舎文庫
    • 都内の2LDKマンションの暮す男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、本当の自分を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め・・・。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。
       
  • 「クスリに殺されない47の心得 体のチカラがよみがえる近藤流「断薬」のススメ」
    近藤 誠 : アスコム
    • 無農薬野菜にこだわるのに、自分の体はどっぷりクスリ漬け。添加物にはぞっとするのに、クスリが「添加物のかたまり」だとは気づかない。「クスリは体にいい」「病気を治してくれる」と信じている人が、とても多いですね。じつは、クスリの9割に病気を治す力はなく、症状をうやむやにするだけです。体がちょっとでもラクになるならそれでOK? でも、クスリにはかならず副作用があり、年をとるほど、クスリの毒が体にたまっていきます。もっと自分の体を信じ、体の声をよく聞きましょう。クスリから自由になって、元気に長生きするための心得を、本書でお伝えします。
  • 第1章 それでも、クスリを飲みますか?
     心得1 医者に近づかなきゃ、クスリに殺されない
     心得2 クスリを飲むなら「命がけ」と心得よ!
     心得6 降圧剤に抗がん剤。クスリの「効果」はウソ八百!
     心得9 医者は、「患者が死ぬまで」クスリを飲ませる
  • 第2章 クスリは「こうして」減らしなさい
     心得11 熱が出てもクスリを飲まない。これがクスリ離れの第一歩
     心得12 「4段階」に分けて減らしなさい
     心得13 1週間に「1種類ずつ」減らしなさい
  • 第3章 医者の「この言葉」にご用心
     心得19 男と女の寿命ギャップ「7歳」の裏に健診あり
     心得20 「新薬で生存期間が延びた! 」そのデータ、トリックです
     心得27 なぜ、医者はみんな「同じこと」を言うのか
  • 第4章 予防接種なんていらない
     心得28 「インフルエンザ・ワクチン」は医者へのお歳暮
     心得30 子宮頸がんワクチンは、メリットゼロで、副作用はすさまじい
     心得31 ピロリ除菌で防げるのは「胃がんもどき」
  • 第5章 こわいのは「がん」ではなく「がん治療」
     心得33 その腫瘍、ほんとに「がん」ですか?
     心得34 抗がん剤を「受けて」後悔する人は多い。「受けなくて」後悔する人はいない
     心得36 遺伝子、粒子線、免疫…先進医療はサギだらけ
  • 第6章 体のチカラがよみがえる“近藤流"健康法
     心得41 「ガム噛み健康法」でボケない、よく眠れる、歯周病にならない
     心得42「1日1万歩」は体をこわす。夕方に「ラジオ体操」を!
     
  • 「オレたちバブル入行組」
    池井戸 潤 : 文春文庫
    • 大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
       
  • 「緑の毒」
    桐野 夏生 : 角川文庫
    • 39歳の開業医・川辺。妻は勤務医。一見満ち足りているが、その内面には浮気する妻への嫉妬と研究者や勤務医へのコンプレックスが充満し、水曜の夜ごと昏睡レイプを繰り返している。一方、被害者女性たちは二次被害への恐怖から口を閉ざしていたがネットを通じて奇跡的に繋がり合い、川辺に迫っていく―。底なしの邪心の蠢きと破壊された女性たちの痛みと闘いを描く衝撃作。文庫オリジナルのエピローグを収録。
       
  • 「ようこそ、わが家へ」
    池井戸 潤 : 小学館文庫
    • 真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖"を描く文庫オリジナル長編。
       
  • 「跳びはねる思考  会話のできない自閉症の僕が考えていること」
    東田 直樹 : イースト・プレス
    • 僕は、二十二歳の自閉症者です。人と会話することができません。僕の口から出る言葉は、奇声や雄叫び、意味のないひとりごとです。普段しているこだわり行動や跳びはねる姿からは、僕がこんな文章を書くとは、誰にも想像できないでしょう。(本文より)
    • 著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』の翻訳書『The Reason I Jump』が、英米でベストセラー入り!  いま、世界が最も注目する日本人作家の最新刊。人生とは、運命とは、幸せとは。「生きる」ことの本質を、鋭く、清冽な言葉で考えつくした、驚異のエッセイ。
       
  • 「幸福な食卓」
    瀬尾 まいこ : 講談社文庫
    • 佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて・・・。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。
    • 大きなものをなくしても、まだあった、大切なもの。とっても切なくて、ちょっとおかしくて、あったまる。いま最注目の作家が放つ、心にふわりと響く長編小説!
      父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも・・・。泣きたくなるのはなぜだろう? 優しすぎるストーリー。第26回吉川英治文学新人賞受賞作。
       
  • 「免疫力を上げる 一生モノの食べ物・食べ方」
    田中 愛子 : 三笠書房
    • マクロビオティック創始者・桜沢如一の直弟子が語る―「健康」と「幸せ」の知恵。病気にならない365日の食事・生活・手当て法。「食べ物の陰と陽がひと目でわかる」巻末付録つき!食を変えれば、「不調」は10日間で解消できる!
    • 一生、薬に頼らず、健康的に暮らすための食の知恵、生活の工夫! 「20歳まで生きられない」と医師から言われたほど病弱だった著者が、90歳を超えた今も病気ひとつせず、元気でいられる秘訣が満載!
      ◇全身が浄化される――「玄米リセット食」のすすめ
      ◇「陰」と「陽」の“ものさし”を活用しよう
      ◇〔症状別〕薬に頼らない病気の治し方(腹痛、貧血、冷え性、高血圧、糖尿病、アトピー・・・)
      ◇365日、「病気知らず&疲れ知らず」の私の方法
      ◇〔実践〕玄米食・薬になるおかずのレシピ
      ◇「免疫力」「自然治癒力」を引き出す手当て法
      本書の内容を試すと、心と体が驚くほど軽くなります。不思議なぐらい健康で長生きします!
       
  • 「水のかたち」上
    宮本 輝 : 集英社
    • 50歳の情熱がひらく、新たな人生の扉。救いと発見に満ちた、悠々たる人間賛歌。
    • 東京の下町で暮らす主婦、能勢志乃子。50歳の誕生日に、近所の古い喫茶店で、年代ものの文机と茶碗と手文庫を貰い受ける。後日、その茶碗の驚くべき価値が判明して、志乃子は骨董の世界に足を踏み入れていく。予期せぬ出会いと友情が引き寄せる、新たな人生の喜び。生の希望に満ちた傑作長編小説。
       
  • 「水のかたち」下
    宮本 輝 : 集英社
    • 善き人たちのつながりに舞い降りる、幸福と幸運の連鎖。奇跡のような出会いの物語。
    • 志乃子が貰いうけた手文庫には、小さな手縫いのリュックサックと、1946年に北朝鮮から決死の逃避行を試みて、38度線を越えて帰国した家族の手記が入っていた。命を賭けて困難に立ち向かう人々の歴史。数奇な運命が連環し、志乃子は持ち主を探しはじめる。ひたむきに生きる人々の喜び、哀しみ、怒り、そして祈り。生の希望に満ちた、傑作長編小説。
       
  • 「ワーカーズ・ダイジェスト」
    津村 記久子 : 集英社
    • 32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃない。重信:東京の建設会社に勤める。奈加子:大阪のデザイン事務所に勤め、副業でライターの仕事をこなす。偶然出会った2人は、年齢も、苗字も、誕生日まで同じ。肉体的にも精神的にもさまざまな災難がふりかかる32歳の1年間、ふたりは別々に、けれどどこかで繋がりを感じながら生きていく―。頑張るあなたに贈る、遠距離“共感”物語。
       
  • 「水やりはいつも深夜だけど」
    窪 美澄 : 角川書店
    • 思い通りにならない毎日、言葉にできない本音。それでも、一緒に歩んでいく――だって、家族だから。『ふがいない僕は空を見た』の実力派が、ごく普通の家庭の生々しい現実を強烈にえぐり出した山田風太郎賞作家、珠玉の連作集。
    • セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。
      仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。
      自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
      出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。
      父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子。
      同じ幼稚園に子どもを通わせる家々の、もがきながらも前を向いて生きる姿を描いた、魂をゆさぶる5つの物語。
       
  • 「クロスファイア」上・下
    宮部 みゆき : 光文社文庫
    • 青木淳子は常人にはない力を持って生まれた。念じるだけですべてを燃やす念力放火能力―。ある夜、瀕死の男性を“始末”しようとしている若者四人を目撃した淳子は、瞬時に三人を焼殺する。しかし一人は逃走。淳子は息絶えた男性に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」正義とは何か!? 裁きとは何か!? 哀しき「スーパーヒロイン」の死闘を圧倒的筆致で描く。
    • 連続焼殺事件を追う警視庁の石津ちか子・牧原両刑事。事件の背後に“念力放火能力者”の存在を感じた二人は、過去の事件関係者を洗い、ついに淳子の存在に気付く・・・。さらに、“ガーディアン”を名乗る自警組織が、一連の“処刑”は淳子によるものと察知!  彼らは巧妙に淳子を組織に誘う。胸に迫る孤独! 痛切な愛! 正義感の向こう側に何を見つけるのか。
       
  • 「医者に殺されない47の心得」
    近藤 誠 : アスコム
    • 医療と薬を遠ざけて、元気に長生きする方法。病院に行く前に、かならず読んでください。
    • 第1章 どんなときに病院に行くべきか
      第2章 患者よ、病気と闘うな
      第3章 検診・治療の真っ赤なウソ
      第4章 100歳まで元気に生きる「食」の心得
      第5章 100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得
      第6章 死が恐くなくなる老い方
       
  • 「さようなら、オレンジ」
    岩城 けい : 筑摩書房
    • オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ、夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。第29回太宰治賞受賞作。
       
  • 「神去なあなあ日常」
    三浦 しをん : 徳間文庫
    • 平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でも、なぜだか三重県の林業の現場に放りこまれてしまい・・。携帯も通じない山奥! ダニやヒルの襲来! 勇気は無事、一人前になれるのか・・? 四季の美しい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記! 林業エンタテインメント小説の傑作。
       
  • 「紙の月」
    角田 光代 : 角川春樹事務所
    • わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?。自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた、正義感の強い平凡な主婦。年下の大学生・光太と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ少しずつ歪んでいき、「私には、ほしいものは、みな手に入る」と思いはじめる。夫とつましい生活をしながら、一方光太とはホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし・・・・。そしてついには顧客のお金に手をつけてゆく。
       
  • 「夜をゆく飛行機」
    角田 光代 : 中公文庫
    • 谷島酒店の四女里々子には三人の姉がいる。長女の有子は嫁いで家を出たが、次女寿子と三女素子と両親の五人暮らし。しかし里々子には実はもう一人「ぴょん吉」と名付けた弟が存在して…。うとましいけれど憎めない、変わらぬようで変わりゆく家族の日々を温かに描く、にぎやかで切ない長篇小説。
       
  • 「マスカレード・ホテル」
    東野 圭吾 : 集英社文庫
    • 都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
       
  • 「ジェノサイド」
    高野 和明 : 角川書店
    • 急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが・・・。

2014年

  • 「本家ゴーマニズム宣言」
    小林 よしのり : WAC
    • 月刊『WiLL』連載の「本家 ゴーマニズム宣言」、初の単行本化。言論界震撼の「天皇・皇室論」はもちろん、沖縄論、売国法案「外国人参政権」、iPadまで描きつくす! ブラックリスト解禁後初の台湾・李登輝元総統訪問記、特別収録の「東大講演・天皇を語る」まで盛りだくさん。これを読まなきゃ、日本の「今」は語れない!
       
  • 「さよならドビュッシー」
    中山 七里 : 宝島社文庫
    • ピアニストからも絶賛! ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。
       
  • 「骸骨ビルの庭」上
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • 大阪・十三に戦前からある通称「骸骨ビル」。戦後の混乱期に住み着いて、オーナーの阿部轍正と茂木泰造に育てられた孤児たちを立ち退かせるために三人目の担当者として送り出まれた八木沢省三郎は、一筋縄ではいかなそうに見える彼らの話に耳を傾けるうちに、困難だったであろう日々を思い描くようになる。
  • 「骸骨ビルの庭」下
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • 今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが…。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編。
       
  • 「影踏み」
    横山 秀夫 : 祥伝社文庫
    • 深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。
       
  • 「置かれた場所で咲きなさい」
    渡辺 和子 : 幻冬舎
    • Bloom where God has planted you.
      置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
      咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。
    • 「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いていてください」
      結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
      どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
      現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
      いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない。
      心にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
      希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
      信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
      「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練を感謝すること。
       
  • 「赤い月」上  院長の推薦図書です!
    なかにし 礼 : 新潮文庫
    • 夢と野望を胸に渡った満洲の地。広大な原野に立ちすくみ、馬賊の襲撃に怯えつつも、森田勇太郎は、森田酒造を満洲一の造り酒屋にまで成長させていく。だが、夫・勇太郎の留守中、ソ連軍の進攻と満人の暴動に遭い、森田酒造は崩壊。妻・波子は二人の子供を抱え、明日の命も知れぬ逃亡生活を余儀なくされる。しかしこれは、波子を呑み込む過酷な運命の始まりに過ぎなかった。
       
  • 「赤い月」下  院長の推薦図書です!
    なかにし 礼 : 新潮文庫
    • 栄華の絶頂から一転、奈落の底へ。頼りにしていた夫との再会も束の間、夫・勇太郎は強制労働の果てに病で命を落としてしまう。すべてを失い、夫の屍を乗り越え、食うや食わずで二人の子供を守る母・波子。そんなとき、密かに思いを寄せていた男・氷室の消息が聞こえてきた。再会に胸躍らせる波子だが、彼女の前に現れたのは、阿片に身体を蝕まれた廃人同然の男だった―。「日本人にとって満洲とは何であったのか」を問う渾身の名作。
       
  • 「オレンジの壺」 上
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • 不幸なことなど何もない、しかし決して幸福ではない佐和子・25歳。その彼女の生き方を変えたのは、残された祖父の日記帳だった。パリで暮らした祖父の本当の姿を捜し求めることで、大切な何かを追い求めていく彼女が見つけた答えは!?息づまる展開の中、普通の一人の女性の成長を描いた宮本文学の傑作。
       
  • 「オレンジの壺」 下
    宮本 輝 : 講談社文庫
    • パリからアスワンへ飛び、祖父の日記帳に隠された真実を知った佐和子。25歳の普通の女性は、まったく無縁のはずだった過去の戦争にかかわりあったことで、多くの豊かさを身についていった。ひたむきに自分にできることをやりとげた彼女がラストシーンで掴んだものは!?幸福そして人生を問う宮本文学の傑作。
       
  • 「忘れ雪」
    新堂 冬樹 : 角川文庫
    • 瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、「忘れ雪に願いをかければ必ず叶う」という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ! 不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、「7年後の同じ時間、同じ場所」での再会を約束するが・・・。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。
       
  • 「となり町戦争」
    三崎 亜記 : 集英社
    • ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。それでも戦争は着実に進んでいた―。シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第17回小説すばる新人賞受賞作。
       
  • 「晴天の迷いクジラ」
    窪 美澄 : 新潮社
    • 『ふがいない僕は空を見た』の感動から一年半。ますます心に突き刺さる最新長編!
    • やっと気づいた。ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――。心療内科の薬が手放せない青年、倒産しそうなデザイン会社の孤独な女社長、親の過干渉に苦しむ引きこもり少女。壊れかけた三人が転がるように行き着いた海辺の村で、彼らがようやく見つけたものは? 人生の転機にきっと何度も読み返したくなる、感涙の物語。
       
  • 「葡萄と郷愁」
    宮本 輝 : 角川文庫
    • 1985年10月17日、東京・ブダペスト。その日、それぞれの地に立つ2人の女子大生は人生を賭けた重大な決心をした―。若き外交官の夫人の座が約束された結婚を承諾した沢木純子、東側の国ハンガリーにおいては、夢のようなアメリカ移住を強く勧められるホルヴァート・アーギ。家族、友情、そして愛。人生の岐路に立ち、激しく揺れる2人。幸せを願い生きる、そのことが放つ光彩を見事にとらえた傑作長編小説。
       
  • 「とにかくうちに帰ります」
    津村 記久子 : 新潮社
    • うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい――。職場のおじさんに文房具を返してもらえない人。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する人。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう人――。それぞれの日々の悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に描く、芥川賞作家の最新小説集。働き、悩み、歩き続ける人たちのための六篇。
       
  • 「顔に降りかかる雨」
    桐野 夏生 : 講談社文庫
    • 親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、一億円を持って消えた。大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は? 女性ハードボイルド作家誕生の1993年度江戸川乱歩賞受賞作!
       
  • 「花の鎖」
    湊 かなえ : 文春文庫
    • 両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。
       
  • 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」
    佐々 涼子 : 集英社
    • 運ぶのは遺体だけじゃない。国境を越え、“魂”を家族のもとへ送り届けるプロフェッショナルたち。2012年第10回開高健ノンフィクション賞受賞。
    • ママが遺体にキスできるように。それが彼らの仕事。国境を越えて遺体を家族のもとへ送り届けるのが国際霊柩送還士の仕事。日本初の専門会社で働く人々と遺族の取材を通して、筆者は人が人を弔うことの意味、日本人としての「死」の捉え方を知る。
       
  • 「死の鳥」
    白土 勉 : 角川ホラー文庫
    • 気鋭の動物行動学者でカラスを専門とする美紀のもとを、捜査一課の刑事・松岡が訪れる。住宅内で夫婦が白骨死体で発見された事件で、生き残った娘が「カラスに喰い殺された」と証言したらしい。あり得ないと否定する美紀だが、ある復讐心にかられた青年がカラスを調教していたことが判明。人肉食を覚えたカラスの大群は、やがて無差別に人間を襲い始めた―。翼ある悪魔の襲撃に人間のなす術はあるのか。傑作パニックホラー。
       
  • 「名もなき毒」
    宮部 みゆき : 文春文庫
    • 今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
       
  • 「化身」
    宮ノ川 顕 : 角川書店
    • まさかこんなことになるとは思わなかった。日常に厭き果てた男が南の島へと旅に出た。ジャングルで彼は池に落ち、出られなくなってしまう。耐え難い空腹感と闘いながら生き延びようとあがく彼の姿はやがて、少しずつ変化し始め…。孤独はここまで人を蝕むのか。圧倒的筆力で極限状態に陥った男の恐怖を描ききる。緻密な構成と端正な文章が高く評価された、第16回日本ホラー小説大賞大賞受賞作「化身」ほか2編を収録。
  • 「蹴りたい背中」
    綿矢 りさ : 河出書房新社
    • 物語の冒頭部分を読んだだけで、読者は期待を裏切らない作品であることを予感するだろう。特に最初の7行がすばらしい。ぜひ声に出して読んでいただきたい。この作家に生来的に備わったシーン接続の巧みさや、魅力的な登場人物の設定に注目させられる作品でもある。高校1年生の女の子の、連帯とも友情とも好意ともつかない感情を、気になる男子の「もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい」思いへと集約させていく感情と行動の描写も見事だ。現在19歳の作者でなければ書くことができない独自の世界が表現されている。 (榎本正樹)
    • 長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。
       
  • 「パズル」
    山田 悠介 : 角川文庫
    • 超有名進学校の、さらにエリート中のエリートだけが選りすぐられたクラスが、正体不明の武装集団に占拠された。人質とされた性格最悪の担任教師を救うには、広大な校舎の各所に隠された2000ものピースを探し出し、パズルを完成させるしかない。タイムリミットは48時間。狂気のパズルは果たして完成するのか? 武装集団の目的とは? いま始まる究極の死のゲーム。君なら、どうする?
       
  • 「真夏の方程式」
    東野 圭吾 : 文春文庫
    • 夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。
       
  • 「ハピネス」
    桐野 夏生 : 光文社
    • 結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。おしゃれなママたちのグループに入るが、隠していることがいくつもあった。
    • 三十三歳の岩見有紗は、東京の湾岸地区にそびえ立つタワーマンションに、三歳二カ月の娘と暮らしている。結婚前からの憧れのタワマンだ。おしゃれなママたちのグループにも入った。そのリーダー的な存在は、才色兼備の元キャビンアテンダントで、夫は一流出版社に勤めるいぶママ。他に、同じく一流会社に勤める夫を持つ真恋ママ、芽玖ママ。その三人とも分譲の部屋。しかし有紗は賃貸。そしてもう一人、駅前の普通のマンションに住む美雨ママ。彼女は垢抜けない格好をしているが、顔やスタイルがいいのでいぶママに気に入られたようだ。ある日の集まりの後、有紗は美雨ママに飲みに行こうと誘われる。有紗はほかのママたちのことが気になるが、美雨ママに、あっちはあっちで遊んでいる、自分たちはただの公園要員だと言われる。有紗は、みんなには夫は海外勤務と話しているが、隠していることがいくつもあった。そして、美雨ママは、有紗がのけぞるような衝撃の告白をするのだった……。

2013年

  • 「夜行観覧車」
    湊 かなえ : 双葉文庫
    • 父親が被害者で、母親が加害者。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
       
  • 「四十九日のレシピ」
    伊吹 有喜 : ポプラ文庫
    • 妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。それは、離れてしまった家族を再び呼び集め、奇跡のような時間をもたらす処方箋。感動の物語。
       
  • 「さよなら渓谷」
    吉田 修一 : 新潮文庫
    • 緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介に、集団レイプの加害者の過去があることをつかみ、事件は新たな闇へと開かれた。呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の傑作長編。
       
  • 「薬指の標本」
    小川 洋子 : 新潮文庫
    • 楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡・・・。人々が思い出の品々を持ち込む標本室で働いているわたしは、ある日、標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは・・・。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。
       
  • 「螢川」
    宮本 輝 : 角川文庫
    • 堂島川と土佐堀川が合流し、安治川と名を変えていく一角、まだ焼跡の名残りを伝えていた、昭和三十年の大阪の街を舞台に、河畔に住む少年と、川に浮かぶ廓舟で育つ姉弟のつかの間の交友を、不思議な静寂のうちに描く、太宰治賞受賞作「泥の河」。立山連峰を望む北陸の富山市を舞台に、熱を秘めた思春期の少年の心の動きと、いたち川のはるか上流に降るという螢の大群の絢爛たる乱舞を、あでやかに、余情的に描き、芥川賞を受賞した「螢川」。鮮烈な余情がみなぎる、代表作二篇を収録。
       
  • 「ツリーハウス」
    角田 光代 : 文藝春秋
    • 謎の多い祖父の戸籍――祖母の予期せぬ“帰郷”から隠された過去への旅が始まる。すべての家庭の床下には戦争の記憶が埋まっている。
    • じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣(よしつぐ)は、初めて家族のルーツに興味を持った。出入り自由の寄り合い所帯、親戚もいなければ、墓の在り処もわからない。一体うちってなんなんだ? この際、祖父母が出会ったという満州へ行ってみようか――。かくして、ばあさんとひきこもりの叔父さんを連れた珍道中が始まる。
    • 闘うことも逃げることもせず、やすやすと時代にのみこまれんなと祖母は言ったのではなかったか。今は平和で不気味に退屈で、でも、そんな時代にのみこまれるなと。
  • 「永遠の出口」
    森 絵都 : 集英社文庫
    • 私は「永遠」という響きにめっぽう弱い子供だった。誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋・・・。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。
       
  • 「ブラックペアン1988」 上、下
    海堂 尊 : 講談社文庫
    • 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。「チーム・バチスタの栄光」へと続く、原点。
    • スナイプを使ったオペは、目覚ましい戦績をあげた。佐伯教授は、高階が切った啖呵の是非を問うために、無謀にも若手の外科医のみでのオペを命じる。波乱含みの空気のなか、ついに執刀が開始された―。ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』に繋がる、現役医師も熱狂する超医学ミステリー、文庫参上!!。
       
  • 「奇跡のリンゴ」   院長の推薦図書です!
    石川 拓治 : 幻冬舎
    • 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録。
    • リンゴ栽培には農薬が不可欠。誰もが信じて疑わないその「真実」に挑んだ男がいた。農家、木村秋則。「死ぬくらいなら、バカになればいい」そう言って、醤油、牛乳、酢など、農薬に代わる「何か」を探して手を尽くす。やがて収入はなくなり、どん底生活に突入。壮絶な孤独と絶望を乗り越え、ようやく木村が辿り着いたもうひとつの「真実」とは。
       
  • 「重力ピエロ」
    伊坂 幸太郎 : 新潮文庫
    • 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
       
  • 「横道世之介」
    吉田 修一  : 文春文庫 
    • 大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。
       
  • 「玉蘭」  
    桐野 夏生 : 文春文庫
    • ここではないどこかへ・・・。東京の日常に疲れ果てた有子は、編集者の仕事も恋人も捨てて上海留学を選ぶ。だが、心の空洞は埋まらない。そんな彼女のもとに、大伯父の幽霊が現れ、有子は、70年前、彼が上海で書き残した日記をひもとく。玉蘭の香りが現在と過去を結び、有子の何かが壊れ、何かが生まれてくる・・・。
       
  • 「宿命」
    東野 圭吾 : 講談社文庫
    • 高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過した後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果たすとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
       
  • 「ラスト・イニング」
    あさの あつこ : 角川文庫
    • 新田東中と横手二中。運命の再試合の結末も語られた、ファン待望の一冊、ついに文庫化! 高校生になって野球を辞めた瑞垣。巧との対決を決意し、推薦入学を辞退した門脇。野球を通じ日々あえぎながらも力強く変化してゆく少年たちの姿を描いた「ラスト・イニング」他、「空との約束」「炎陽の彼方から」を収録。永遠のベストセラー「バッテリー」を、シリーズ屈指の人気キャラクター・瑞垣の目を通して語った、彼らのその後の物語。
       
  • 「いつか陽のあたる場所で」
    乃南 アサ : 新潮文庫
    • 小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃―。綾香が魚屋さんに恋してしまった!  心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。
       
  • 「すれ違う背中を」
    乃南 アサ : 新潮文庫
    • パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイト募集にもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが! 商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々、初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた・・・。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。
       
  • 「弥勒の月」
    あさの あつこ : 光文社時代小説文庫
    • 小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・小暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める・・・。?闇?と?乾き?しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 哀感溢れる時代小説! 
    • 作者がこの作品を通じて絶えず自分自身に、また読者に問いかけているのは、真の男とは、ほんとうの男とは、真の大人の男とは、どういう人間か、ということにあるのだと僕は思っている(解説 児玉清)。
       
  • 「アキハバラ @ DEEP」
    石田 衣良 : 文春文庫
    • 社会からドロップアウトした5人のおたく青年と、コスプレ喫茶のアイドル。彼らが裏秋葉原で出会ったとき、インターネットに革命を起すe ビジネスが生まれた。そしてネットの覇権を握ろうとする悪の帝王に、おたくの誇りをかけた戦いを挑む! TVドラマ、映画の原作としても話題の長篇青春電脳小説。
       
  • 「平成猿蟹合戦図」
    吉田 修一 : 朝日新聞出版
    • 歌舞伎町で働くバーテンダーが、ニッポンの未来を変えていく!? 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆……。一人ひとりの力は弱くても心優しき8人の主人公たちが、少しの勇気と信じる力で、この国の将来を決める“戦い”に挑んでゆく! 思いもよらぬ結末と共に爽快な読後感がやってくる、著者の新たな代表作。
       
  • 「ビブリア古書堂の事件手帳」 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜
    三上 延 : メディアワークス文庫
    • 不思議な事件を呼び込むのは一冊の古書
    • 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
       
  • 「ビブリア古書堂の事件手帳2」 〜栞子さんと謎めく日常〜
    三上 延 : メディアワークス文庫
    • 古書と秘密、大人気ビブリオミステリ
    • 鎌倉の片隅でひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある・・・それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき・・・。
       
  • 「グラスホッパー」
    伊坂 幸太郎 : 角川文庫
    • 「復讐を横取りされた。嘘?」 元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに・・・「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
       

2012年

  • 「地のはてから」上   院長の推薦図書です!
    乃南 アサ : 講談社
    • 北海道知床で生きた女性の生涯を、丹念に描き、深い感動を呼び起こす。構想十年・・・書き下ろし長編小説。
    • 生きて、生きて、生きる。それがすべて。家族とともに、逃げるようにやってきた。豊かさが約束された「夢の土地」と信じて。物心ついたとき、少女はここで暮らしていた。アイヌ語で、「地のはて」を意味するというこの土地で。おがちゃの背中と、あんにゃの手に、必死にしがみつくようにして。
       
  • 「地のはてから」下   院長の推薦図書です!
    乃南 アサ : 講談社
    • 厳しく美しい知床の自然に翻弄されながら、ひたすら大正から昭和の時代を生き抜く。感動の最終章!
    • 働き、嫁ぎ、子を生み、育て上げた。胸に秘めた強い想いは、だれに語ることもない。生きて、生きて、生きる。そして大人になる。小樽での奉公を終え、知床に帰った少女は、かつて家族を救ってくれたアイヌの青年と再会する。一度きりのかなわぬ恋。そのとき少女ははじめて思う。人は自分の人生を、どこまで選び、きめられるのか、と。
       
  • 「きらきらひかる」
    江國 香織 : 新潮文庫
    • 私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが・・・。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは?。傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。
       
  • 「せんせいけらいになれ」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • 著者の17年間の教師生活の結晶!。子どもたちのみずみずしい言葉が、大人の常識を確実に引っくり返してくれます。灰谷文学の原点となった伝説の名著。
    • ここには、子どもたちの原風景が、でんと実在しているのです。子どもを無視するな、といっているのです。子どもに学べ、と教えているのです。(解説より)
    • 子どもたちの純粋な目で捉えられた日常の風景に、はっとさせられる詩集です。
       
  • 「病気にならない免疫生活のすすめ」
    安保 徹 : 中経の文庫
    • その「生き方」が病気を近づける! 免疫力を低下させるような生活を送っていませんか? 長時間にわたる立ち仕事や、長時間のパソコン作業など、現代の日本はストレスのたまりやすい環境にあります。そんな時代・日本人に合った健康法を紹介。あなたの生活を変えるきっかけとなる一冊。
       
  • 「桐島、部活やめるってよ」
    朝井 リョウ : 集英社文庫
    • 田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは・・・? 瑞々しい筆致で描かれる、17人のリアルな青春群像。
       
  • 「パラサイト・イヴ」
    瀬名 秀明 : 角川ホラー文庫
    • ?Eve 1?。若き生化学者の永島利明にとって、それは非業の死を遂げた愛する妻・聖美の肝細胞にほかならなかった。だが、彼は想像もしなかった。その正体が、人間という種そのものを覆す未曾有の存在であることを・・・! 第二回日本ホラー小説大賞を受賞、日本のエンターテインメントを変えた超話題作ついに文庫化!!
       
  • 「もっと塩味を!」
    林 真理子 : 中公文庫
    • 天性の舌を持ち、美味しいものを愛する美佐子は、和歌山の裕福な家庭の主婦だった。ある日、夫と出かけた先で、当時まだ珍しかった本格的なフランス料理に出逢う。その官能的な味わいに魅了された美佐子は、ついには家庭を捨て、東京に飛び出すが・・・。ミシュランの星獲得の夢に生き、恋に生きた一人の女性を鮮烈に描く長編小説。
    • ミシュランに賭けた女の人生。美佐子は裕福な主婦としての暮らしを捨て、天性の味覚だけを頼りに、めくるめくフランス料理の世界に身を投じるが・・・。
       
  • 「母の遺産」 新聞小説
    水村 美苗 : 中央公論新社
    • 家の中は綿埃だらけで、洗濯物も溜まりに溜まり、生え際に出てきた白髪をヘナで染める時間もなく、もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫がいて、その夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない。ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?
    • 尾崎紅葉「金色夜叉」から百余年、もし日本に新聞小説というものさえなければ、母も、私たちも、生を受けることはなかった。親の介護、姉妹の確執・・・離婚を迷う女は一人旅へ。「本格小説」「日本語が亡びるとき」の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長編。
       
  • 「螺鈿迷宮」
    海堂 尊 : 角川書店
    • 医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の医学生・天馬は、留年を繰り返し医学の道をリタイヤ寸前だった。ある日、幼なじみの記者・葉子から「碧翠院桜宮病院に潜入できないか」と依頼を受ける。桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化した複合型病院で、終末期医療の先端施設として注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は介護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、ある時から疑念を感じる。「この病院、あまりにも人が死にすぎる」と・・・。『このミス』大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の新鋭が贈る最新メディカル・エンターテインメント。白鳥の最強の部下“氷姫”、ついに登場。
       
  • 「銀婚式」
    篠田 節子 : 毎日新聞社
    • 壊れていく家庭、会社の破綻、倒壊するツイン・タワー、親友の死・・・。 望んでもいなかった人生の第二幕.
    • 野心や出世のためというより責任感と義務感で仕事をする。そんな普通のサラリーマンが、今の時代は貧乏くじを引く。やりきれない現実の中で、どのようにして人生を立て直し、切り開いていくのか。最後に救われるのは・・・。
    • 「男の本分は仕事」。それは幸せな人生ですか? 歳月を経て、夫婦がたどり着いた場所。働くとは。結婚とは。幸福とは。直木賞作家が描き出す、激動する時代の「家族」の物語。
       
  • 「八日目の蝉」
    角田 光代 : 中公文庫
    • 理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。
    • 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか・・・。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
       
  • 「夜のピクニック」
    恩田 陸 : 新潮社
    • 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために・・・。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
       
  • 「本格小説」 (上)
    水村 美苗 : 新潮文庫
    • ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。
       
  • 「本格小説」 (下)
    水村 美苗 : 新潮文庫
    • 生涯の恋に破れ、陰惨なまなざしのままアメリカに渡った東太郎。再び日本に現れた時には大富豪となっていた彼の出現で、よう子の、そして三枝家の、絵のように美しく完結した平穏な日々が少しずつひずんで行く。その様を淡々と語る富美子との邂逅も、祐介にとってはもはや運命だったような・・・。数十年にわたる想いが帰結する、悲劇の日。静かで深い感動が心を満たす超恋愛小説。
       
  • 「夜の果てまで」
    盛田 隆二 : 角川文庫
    • 二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。著者会心の最高傑作。
       
  • 「出口のない海」
    横山 秀夫 : 講談社文庫
    • 人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは・・・。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
       
  • 「対岸の彼女」  
    角田 光代 : 文春文庫
    • 専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが・・・。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。
    • 人と出会うということは、自分の中にその人にしか埋められない鋳型を穿つようなことだと思っていた。人と出会えば出会うだけ、だから自分は穴だらけになっていくのだと。けれどもその穴は、もしかしたら私の熱源でもあるのかもしれない。時に仄かに発光し、時に発熱し、いつも内側から私をあたためてくれる得難い空洞なのかもしれない。(解説・森絵都より)
       
  • 「パーク・ライフ」
    吉田 修一 : 文春文庫
    • 公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか? スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。
       
  • 「舟を編む」
    三浦 しをん : 光文社
    • 言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。
    • 玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書「大渡海」を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして「大渡海」は完成するのか。
    • 【辞書】言葉という大海原を航海するための船。 【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。 【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。
       
  • 「君の名残を」 (上)
    浅倉 卓弥 : 宝島社文庫
    • 映画化もされ127万人の読者の涙を誘った感動のベストセラー「四日間の奇蹟」の著者が壮大なスケールで描く歴史ロマンス、「君の名残を」がついに文庫化。幼馴染みで、剣道部主将を務める高校生、白石友恵と原口武蔵は、雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。二人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった・・・。生きていく為、その運命を受け入れていくしかない二人。その行方は。
       
  • 「君の名残を」 (下)
    浅倉 卓弥 : 宝島社文庫
    • 源義経と木曾義仲、乱世に突如登場した二人の武将は、いかにして英雄になりえたのか。歴史の非情な歯車と闘いながら、必死に運命に挑む友恵と武蔵。時が自分たちを選び、この時代に運んだことに果たしてどんな理由があるのか。その意味を知ったとき、二人はそれぞれ愛する者のために大きな決意を胸に秘めた・・・。大胆な着想で「平家物語」を慟哭のロマンスへと甦らせた、著者渾身の一作。
        
  • 「塩狩峠」
    三浦 綾子 : 新潮文庫
    • 結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた・・・。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。
       
  • 「秘密のスイーツ」
    林 真理子 : ポプラ社
    • 人気作家・林真理子が挑む、初の児童文学! 親子で読める心温まるストーリー!
    • 時代を超えた二人の少女が出会う奇跡。多感な少女の心の移り変わりを繊細に描いた傑作!
    • 「人のために何かするって、どうしてこんなにうれしいんだろう」不登校の小学生・理沙と、戦時下を生きる雪子。時代を超えて結ばれた二人の友情。心に響く感動の最新作。
       
  • 「ひかりのあめふるしま屋久島」
    田口 ランディ : 幻冬舎文庫
    • 「私が自然に興味を持ち出したのは30歳を過ぎてからだった。それまで、アウトドアなどというものにはまったく興味がなく、毎晩ネオンの海にダイブして二日酔いの頭に迎え酒」・・・仕事に疲れ、海と森と川以外には気のきいたものは何もない屋久島にやってきた著者は、美しい自然や不思議な出会いによって運命が激変した。魂の物語に誘う旅エッセイ!
       
  • 「悪人」 (上)
    吉田 修一 : 朝日新聞出版
    • 九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か・・・。
       
  • 「悪人」 (下)
    吉田 修一 : 朝日新聞出版
    • 馬込光代は双子の妹と佐賀市内のアパートに住んでいた。携帯サイトで出会った清水祐一と男女の関係になり、殺人を告白される。彼女は自首しようとする祐一を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か? 毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した傑作長編。
       
  • 「水の柩」
    道尾 秀介 : 講談社
    • 私たちがあの場所に沈めたものは、いったい何だったのだろう。五十数年前、湖の底に消えた村。少年が知らない、少女の決意と家族の秘密。誰もが生きていくため、必死に「嘘」をついている。少年は大切な人に、何ができるのか。いま最も眩しい作家が描く、成長と再生の物語。
    • 老舗旅館の長男、中学二年生の逸夫は、自分が普通で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より普通を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」 敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。絶望と希望を照らす作家・道尾秀介がおくる、心に染みる人間ドラマ!
       
  • 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」
    江國 香織 : 光文社文庫
    • 犬山家の三姉妹、長女の麻子は結婚七年目。DVをめぐり複雑な夫婦関係にある。次女・治子は、仕事にも恋にも意志を貫く外資系企業のキャリア。余計な幻想を抱かない三女の育子は、友情と肉体が他者との接点。三人三様問題を抱えているものの、ともに育った家での時間と記憶は、彼女たちをのびやかにする。切実な現実の底に湧き出るすこやかさの泉!。
    • すこやかに不穏な女たち。三姉妹、それぞれの愛と恋の模様をしなやかな筆致で描き出す傑作長編小説!。
       
  • 「アンテナ」
    田口 ランディ : 幻冬舎文庫
    • 大学院生・祐一郎の妹は、十五年前のある朝、忽然と消えた。必死にその行方を探した家族も、七年前の父の死から、母は新興宗教にのめり込み、弟は発狂していく。なんとか家族を支えようとする祐一郎だが、SMの女王様ナオミと出会ったことで、封印してきた性欲が決壊し、急速に何かが変容し始めていた・・・。衝撃の話題作、文庫改稿版。

2011年

  • 「君たちに明日はない」
    垣根 涼介 : 新潮文庫
    • 「私はもう用済みってことですか!?」 リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、なぜかこの仕事にはやりがいを感じている。建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが・・・。恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸き立つ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
       
  • 「最後の家族」
    村上 龍 : 幻冬舎文庫
    • 引きこもりを続け家族に暴力を振るう二十一歳の秀樹。援助交際で男と出会う女子高生の知美。若い男と不倫をする昭子。会社からリストラされる秀吉。過酷な現実にさらされ崩壊へと向う内山家。一人ひとりはどうやって生き延びていくのか?家族について書かれた残酷で幸福な最後の物語。テレビドラマ化もされたベストセラー、ついに文庫化。
       
  • 「凍える牙」
    乃南 アサ : 新潮文庫
    • 深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した! 遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか? 野獣との対決の時が次第に近づいていた。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。
       
  • 「ふがいない僕は空を見た」
    窪 美澄 : 新潮社
    • これって性欲? でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。
    • 第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞。嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。
       
  • 「グロテスク」 上、下巻 
    桐野 夏生 : 文春文庫
    • 名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉であるわたしは二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。
    • 就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。そこでひたすら男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再開する。「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」。怪物へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡。
    • 負のエネルギーだけが渦巻いているような、「グロテスク」の特異な世界。「グロテスク」の女たちは、みなそれぞれの論理で戦い続けています。何に対して? あえていえば「世間の論理」に対してです。無限に張り巡らされた差別構造に対してといってもいいし、競争原理に貫かれた男社会の掟に対してといっていいかもしれません。(解説より)
       
  • 「県庁おもてなし課」
    有川 浩 : 角川書店
    • 有川浩最新作。地方を元気にする観光小説!
    • 地方には、光がある・・・物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。 「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!? 掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。
       
  • 「東京島]
    桐野 夏生 : 新潮文庫
    • 清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世記。谷崎潤一郎賞受賞作。
       
  • 「黒い家」
    貴志 祐介 : 角川ホラー文庫
    • 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに・・・。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だかつてない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
       
  • 「下流志向」学ばない子どもたち 働かない若者たち  
    内田 樹 : 講談社文庫
    • 日本中の親、教師を震撼させたベストセラー、ついに文庫化!!
    • なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向から受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。「自己決定論」はどこが間違いなのか? 「格差」の正体とは何か? 
      目からウロコの教育論、ついに文庫化。「勉強って何に役立つの?」とはもう言わせない。
    • ウチダ先生が、鮮やかに解き明かす!
      • なぜ公立ばかり学級崩壊するの?
      • なぜ妻はいつも不機嫌なの?
      • 学力が低下すると、だれが得するの?
      • 「格差」ってなんのこと?
      • 「やりがいのある仕事」って、どこにある?
         
  • 「香港の甘い豆腐」
    大島 真寿美 : 小学館文庫
    • 「どうせ父親も知らない私ですから」 十七歳の彩美は、うまくいかないことをすべて父親のせいだと思っていた。夢がないのも自信がないのも。退屈な夏休み。突然、彩美は母親からパスポートとエアチケットを渡される。どうやら父親はいま香港にいるらしい。会いたいと望んだことなんて一度もなかったのに。ガッツよ、ガッツ。初めて知る出生の秘密に、へこたれそうになる自分を鼓舞し、彩美は空港に降り立った。熱気に溢れる香港の町。力強い響きの広東語。活気に満ちた人々と出会い、少女がたおやかに成長を遂げる青春の物語。
    • 「読み終えて、深呼吸して、本を抱きしめたくなるような、懐かしさに似た気持ちになりました」(解説 辻村深月)
       
  • 「岳物語」
    椎名 誠 : 集英社文庫
    • 山登りの好きな両親が山岳の岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」・・・。これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。
       
  • 「闇の子供たち」
    梁石日(ヤン・ソギル) : 幻冬舎文庫
    • 貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた・・・。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。
       
  • 「三十光年の星たち」 上・下巻
    宮本 輝 : 毎日新聞社
    • 人生を変える奇跡の旅へ。
    • 「きみの人生は終わったも同然」 謎の言葉をかける老人と、青年は旅に出る。京都の小路から、はるか宇宙の時間を宿す深遠な生の森へ。圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点!
    • 京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親の勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。そんな坪木に佐伯はある提案をする。それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、返済の滞る人びとのもとへ「取りたて」に出かけるというものだった・・・。
    • 試練のとき。歳月の豊穣。「三十年間を、きみはただまっしぐらに歩き通せるか」 ひと筋の光を求め、いくつもの人生が織りなす挫折と輝きの物語。世代を超えて響き合う魂。気高き文学の最高傑作!
    • 三十年という歳月は、ひとりの人間に、じつにさまざまな誘惑と労苦を与えつづけるのだ。だからこそ、三十年前、ある人は私の作家としてのこれからの決意を聞くなり、お前の決意をどう信じろというのか、三十年後の姿を見せろ、と言ってくれたのだ。その言葉は、以来、かたときも私の心から消えたことはなかった。(著者あとがきより)
       
  • 「男の子が前向きになる子育て」  院長の推薦図書です!
    河合 恒男 : PHP研究所
    • 引っ込み思案。自信がない。自分で決められない。そんな男の子を持つあなたへ。ころんでも一人で起き上がる。そんな大人に育つ57のルール。
    • 男の子のやる気スイッチを入れよう!
      • 男の子は後始末より「前始末」
      • 完璧な大人に育てる必要はありません
      • 男の子にはカッコ悪い生き方を教えよう
      • 他人から叱られることは大切です
      • 学校の教師を上手に活用しよう
    • 自分を受け入れてくれる心。自分のいうことを聴いてくれる耳。自分に分かるように言ってくれる口。自分に微笑みかけ、関心を持ってくれる顔。自分の苦しみを分かち、力づけてくれる手。子どもたちがこれらを私たちから見出したとき、私たちの教育は可能になる。(ドン・ボスコ)
       
  • 「沈まぬ太陽」(一) アフリカ篇・上
    山崎 豊子 : 新潮文庫
    • 広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!
  • 「沈まぬ太陽」(二) アフリカ篇・下
    山崎 豊子 : 新潮文庫
    • パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす・・・。
  • 「沈まぬ太陽」(三) 御巣鷹山篇
    山崎 豊子 : 新潮文庫
    • 十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻!
  • 「沈まぬ太陽」(四) 会長室篇・上
    山崎 豊子 : 新潮文庫
    • 「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった・・・。
  • 「沈まぬ太陽」(五) 会長室篇・下
    山崎 豊子 : 新潮文庫
    • 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・管・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!
       
  • 「ららのいた夏」
    川上 健一 : 集英社文庫
    • ふたりの出会いはマラソン大会で走っている最中だった。小杉純也はプロを目指す高校球児。坂本ららは走ることと笑うことが大好きな高校生。ららは、運動会から始まってロードレース、駅伝、フルマラソンと次々に記録を塗り変えてしまう。オリンピックすら視野に入って来た。純也もスカウトの目にとまって、プロ野球の選手としてデビューした。涼風のようなふたりの恋。青春長編ラブストーリー。
    • 物語は、稀有のマラソンランナーとして開花していくららの姿を、純也との恋とともに追っていく。本書を読み終えた今も、私の中で、ららが走る息づかいが響いている。こぼれんばかりの笑顔も、左右に揺れるポニーテールも。(解説より)
       
  • 「殺人ピエロの孤島同窓会」
    水田 美意子 : 宝島社文庫
    • 本土から1500キロ離れた東硫黄島。火山の噴火から避難するため住民が東京に移住してしまった孤島である。そんな島で同窓会が開かれることになり、久しぶりに東硫黄高校同窓会生36名中、不登校だった1名を除く35名が集まった。ところが、和やかなムードで始まった同窓会は一変、突如乱入した殺人ピエロにより集まったクラスメイトが次々に惨殺されていく。血塗られた殺人ピエロの正体は?
       
  • 「神様のカルテ」
     夏川 草介: 小学館文庫
    • 栗原一止は信州にある「二十四時間、365日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい・・・。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。2010年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化!
       
  • 「流星ワゴン」
    重松 清 : 講談社文庫
    • 死んじゃってもいいかなあ、もう・・・。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして、自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
       
  • 「大河の一滴」
    五木 寛之 : 幻冬舎文庫
    • なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや苦痛を敵視して闘うのはよそう。ブッダも親鸞も、究極のマイナス思考から出発したのだ」と。この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる感動の大ロングセラー、ついに文庫で登場!。
       
  • 「不夜城」
    馳 星周 : 角川文庫
    • アジア屈指の大歓楽街・・・新宿歌舞伎町。様々な民族が巣喰うこの街で、日台混血の故買屋・劉健一(リウジェンイー)は中国人黒社会の中で器用に生きぬいていた。だが、かつての相棒・呉富春が歌舞伎町に戻ってきたことから事態は一変した。富春は一年前、上海マフィアのボス元成貴の片腕を殺し逃亡を続けていたのだ。健一は元に呼び出され、三日以内に富春を連れてこいと脅される。同じ頃、夏美と名乗る謎の女が健一に仕事を依頼してきた。彼女が売りたいと口にした意外なものとは・・・。生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを、濃密な筆致で綴った危険な物語。
       
  • 「ピエタ」
    大島 真寿美 : ポプラ社
    • 18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。「四季」の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で、音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される合奏・合唱の娘たちを指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる。
    • ほんとうに、ほんとうに、わたしたちは、幸せな捨て子だった。今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編!
    • 聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独・・・。あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに?調和の霊感?!
       
  • 「魔法のことば」 自然と旅を語る
    星野 道夫 : 文春文庫
    • 彼は本当に大事なことしか言わなかった。そして本当に大事なことは何度でも言った。語りが紡ぐ、もう一つの星野道夫の世界。自然を愛した写真家の、全十本の講演を収録。
    • アラスカに魅了されて大自然と動物、人々の暮らしを撮り続けた星野道夫が、みずみずしい体験と生の哲学を、自然を愛する人々に語りかけた講演集。英語で手紙を出して小さな村を訪れた若き日。カリブーの大移動やオーロラの息をのむ美しさ。厳しい自然と生きる人々の叡智と祈り・・・。カラー写真多数収録。
       
  • 「つきのふね」
    森 絵都 : 角川文庫
    • あの日、あんなことをしなければ・・・。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき・・・。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。 先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編!。
       
  • 「十一番目の戒律」
    ジェフェリー・アーチャー(永井淳 訳) : 新潮文庫
    • CIAの天才的暗殺者コナーは、南米での任務を終えた後、大統領から直々の電話を受けて再び不可能な任務に挑むことになった。ロシアに入国し、次期大統領候補の命を狙うのだ。しかし彼の周囲には周到に仕組まれた幾重もの罠が・・・。天才的暗殺者はCIAの第11戒(汝、正体を現すなかれ)を守れるのか。CIAとロシア・マフィアの実体が描かれている大評判の、サスペンス長編。
       
  • 「モザイク」
    田口 ランディ : 幻冬舎文庫
    • 「移送屋」の仕事を始めて三年になるミミは、ある時十四歳の少年の移送を引き受ける。しかし、少年は精神病院への移送中「渋谷の底が抜ける」という謎の言葉を残して逃げてしまった。手がかりを求めて渋谷n駅前を歩くミミは「救世主救済委員会」の存在を知り、アクセスを試みるが・・・。知覚と妄想の狭間に潜む鮮烈な世界を描く、傑作長篇小説。
       
  • 「西の魔女が死んだ」
    梨木 香歩 : 新潮文庫
    • 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも・・・。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
    • 日々の中で、人間は、自らが作り出した化学物質をはじめとする人工的な物に囲まれ、さらに、人工的なよくわからない物が沢山入ったたべものを食べて生きています。それは少しずつ人間を歪め、社会全体を歪めてきたように思います。様々な社会問題は、全て、そんな人間の歪みが引き起こしているのではないかと思えてなりません。この物語には、人によって形は異なりはしても、私たちが実際にしあわせに生きるためのヒントが幾つも書かれていると思います。(解説より)
       
  • 「水辺のゆりかご」
    柳 美里 : 角川文庫
    • 昭和43年、夏至の早朝、在日韓国人夫婦のあいだに一人の女の子が生まれた。家族のルーツ、両親の不仲、家庭内暴力、苛烈をきわめた学校でのいじめ、そして自殺未遂。家庭や学校、社会との、絶え間ない葛藤と軋轢のなかで歩んできたみずからの姿を見据え、類まれな物語へと昇華した感動の一冊。作家としての豊かな資質を示し、読者に生命の力を吹き込んだベストセラー作品、待望の文庫化!
       
  • 「13階段」
    高野 和明 : 講談社文庫
    • 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。
       
  • 「星々の舟」
    村山 由佳 : 文藝春秋
    • 禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて・・・。愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。第129回、直木賞受賞。
    • 戦前生まれの厳格な父、家政婦から後妻に入った母。先妻の子も後妻の連れ子も、兄妹は分け隔てなく育てられた。そんな一家に突然、残酷な破綻が訪れて・・・。家族とは、そして、人生とはなにか。性別、世代、価値観の違う人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら、それでも「家」というひとつ舟に乗って、時の海を渡っていく。
       
  • 「ガールズ・ブルー」
    あさの あつこ : 文春文庫
    • 落ちこぼれ高校に通う理穂、美咲、如月。十七歳の誕生日を目前に理穂は失恋。身体が弱く入院を繰り返す美咲は同情されるのが大嫌い。如月は天才野球選手の兄・睦月と何かと比較される。でもお構いなしに、それぞれの夏は輝いていた。
    • 葛藤しながら自分自身を受け入れ愛する心が眩しい、切なくて透明な青春群像小説。
       
  • 「テニスボーイの憂鬱」
    村上 龍 : 幻冬舎文庫
    • 地主の一人息子の青木は、ステーキ屋の経営も妻子も二の次というほどのテニス狂。彼はCMモデルの吉野愛子と熱烈な恋に落ちるが、先のない恋愛に疲れた彼女は、青木のもとを去る。しかし落ち込む間を惜しむかのように、彼はサイパンで出会った本井可奈子に一目惚れしてしまう・・・。熱狂できることが大好きな男女の、おかしくて少し哀しい傑作長編。
    • この小説が、小説として圧倒的に優れているのは、私たちが課せられている倦怠を、克明にかつ容赦なく描き出しながら、そこからしか出発しえない世界の認識と、一つのスタイル、あるいは倫理の如きものを抽出しているという事にある。(解説より)
       
  • 「疾走」 上・下巻
    重松 清 : 角川文庫
    • 広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化! 
    • 誰か一緒に生きてください。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向うことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過す。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人。人とつながりたい・・・。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結! 
       
  • 「翼はいつまでも」
    川上 健一 : 集英社文庫
    • 青森県の中学三年生、神山は補欠の野球部員、平凡な生徒だ。ある日米軍放送で聴いたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」が彼を変えた。聞き覚えてクラスで歌い彼はクラスで認められた。多恵からも声をかけられ初恋の思いを抱く。夏休み、さまざまなトラブルが彼を襲う。でも彼には仲間がいるし、ビートルズがくれた勇気もある。「本の雑誌が選ぶ2001年度ベスト1」「第17回坪田譲治文学賞」受賞。
    • この一冊には、中学生である、というそのことがすべて詰まっている。私たちがある時期押しこめられる、十四歳という年齢、その目から見えるきれいなもの、きたないもの、信じられるもの、信じたくないもの、すべて。
       
  • 「天使のナイフ」
    薬丸 岳 : 講談社文庫
    • 生後五ヶ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、桧山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。
       
  • 「リビング」
    重松 清 : 中公文庫
    • ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、だったはずなのに・・・。ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。四季折々に紡がれた連作短編「となりの花園」を縦糸に、いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集。
    • なるほど、そうゆうこともあるだろうな、と妙に納得してしまう夫婦の日常が描かれており、夫婦の会話がすぐそばで聞こえてくるような臨場感がある。
       
  • 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
    森 絵都 : 角川文庫
    • ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作の他、少年たちだけで過ごす海辺の別荘でのひと夏を封じ込めた「子供は眠る」、行事を抜け出して滑り込んだ旧校舎で偶然出会った不眠症の少年と虚言癖のある少女との淡い恋を綴った「彼女のアリア」。シューマン、バッハ、そしてサティ。誰もが胸の奥に隠しもつ、やさしい心をきゅんとさせる三つの物語を、ピアノの調べに乗せておくるとっておきの短編集。
    • 主人公たちはみな、中学生である。ごくふつうに、十代初期を生きる男の子であり女の子である。読みながら即座に私はその気分を思い出すことができるし、そのときの目線で世界を見ることができる。けれど、この三つの小説の魅力は、そんなところにあるのではない。私に、何か非常にたいせつなことを思い出させてくれるのである。私が今、知りたかったことを教えてくれるのである。もちろんそれは、こう生きるべしというような教訓ではないし、かっこいい大人像という理想でもない。もっとさりげなくて、もっとなんでもないもの。(解説より)
       
  • 「ほたる館物語」1〜3
    あさの あつこ : 新潮文庫
    • 温泉町にある老舗旅館「ほたる館」の孫娘・一子は、物怖じしないはっきりとした性格の小学五年生。昔ながらの旅館に集う個性豊かな人々や親友の雪美ちゃんに囲まれ、さまざまな経験を重ね少しずつ成長していく。家族や友達を思いやり、ときには反発しながらも、まっすぐに向き合っていく少女たちの純粋さが眩しい物語2編を収録。著者デビュー作シリーズ第一弾。
    • おばあちゃんが急に「ほたる館を継げ」と言い始め、自分で将来を決めたい一子は反発する。でも、悲しそうなおばあちゃんの顔を見るのはつらい・・・。はっきりとした性格の一子の心にも、素直に気持ちを伝えられないもどかしさが募っていく。どうすることもできない葛藤の中で、大切なものを見つけ出そうとする少年少女を描いた大好評シリーズ、待望の第二弾!
    • 冬休み。一子と柳井くんは、おばあちゃんから「バイト」を頼まれ、繁忙期のほたる館を手伝っていた。そんな暮れのある日、山菜などを商う「山ばあさん」が久しぶりに訪ねてくる。彼女が金木犀を嫌う理由を聞いた一子たちは、おばあちゃんの悲しい「初恋」についても知ることとなった。今もっとも注目を集める作家の好評デビュー作シリーズ、待望の第三弾!
       
  • 「新ほたる館物語」
    あさの あつこ : ピュアフル文庫
    • 一子は雪美ちゃんや柳井くんと一緒に、この春六年生になる。だけどまだ小学生だ。毎日ほたる館でいろいろな人を見てはいても、大人が、よくわからない。突然特別室に予約を入れた一条さんもそう。身なりはしっかりしてるのに、なんとなく変な感じがする。おばあちゃんの曇った表情も気にかかる・・・。多感な少女の成長を一年を通じて描く著者デビュー作シリーズ、ついに完結。
    • 毅然としていて、それでいて繊細な心を持つ少女・一子が、人とのかかわりの中で悩み、成長する姿を描く、心温まる物語。
       
  • 「雨鱒の川」
    川上 健一 : 集英社文庫
    • 東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女小百合がいた。心平の絵が国際的な児童画展に入選し祝賀会の夜、母親は雪の中で死亡した。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて・・・。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。
        
  • 「フリーター、家を買う。」
    有川 浩 : 幻冬舎
    • 「母さん死ぬな―」 へなちょこ25歳がいざ一念発起!? やり甲斐とか、本当にやりたい仕事とか、言ってる場合じゃないし!! 崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。
    • 父:商社勤務「経理の鬼」、母:重度の鬱病に罹る、姉:名古屋の病院に嫁ぐ、俺:二流大卒、入社3ヶ月で退社。目標:就職する。金を貯める。当座の目標100万円。

2010年

  • 「モモ」
    ミヒャエル・エンデ(大島かおり 訳) : 岩波書店
    • 冒険ファンタジー『はてしない物語』の著者であるミヒャエル・エンデが贈る、時間どろぼうと風変わりな女の子の物語である。文章のみならず、モノクロの挿絵までもエンデ自身が手がけた本書は、1974年にドイツ児童文学賞を受賞。小学5、6年生以上から大人まで幅広い年代の人たちが楽しめる、空想力に富んだ小説である。
    • 円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。しかし「時間」を人間に倹約させることにより、世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。
    • 本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。たとえば、モモの友だちだったニノが「スピード料理」の店を始め、大繁盛しているせいで他人とわずかな世間話をする暇もないというように、時間を盗まれた人たちは、現代の私たちの姿そのものとして描かれている。昨今、モモのように際限のない時間の中で、空想をめぐらせ楽しむ生活はほとんど忘れられている。子どもばかりでなく、忙しい大人たちにも夢見ることの大切さを教えてくれる本だ(砂塚洋美)。
       
  • 「福音の少年」
    あさの あさこ : 角川文庫
    • 16歳の明帆は同級生の藍子と付き合っている。だが二人はすれ違ってばかりで、明帆は藍子の幼なじみの少年・陽に近づいていく。ある日、藍子のアパートが火事で全焼し、藍子も焼死体で発見される。不可解さを感じ、真相を探る明帆と陽だが・・・。
    • 「死んでほしゅうない。おまえに生きていてほしい。おれは、おまえを失いたくないんや。」友情でもなく、同情でもなく、仲間意識でもない。少年たちの絆と闇に迫る、著者渾身の物語!。
       
  • 「OUT」
    桐野 夏生 : 講談社
    • 深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?
    • 犯罪小説の到達点! 1998年日本推理作家協会賞受賞。
       
  • 「しあわせ脳に育てよう!」 子どもを伸ばす4つのルール   院長の推薦図書です!
    黒川 伊保子 : 講談社
    • 子どもを天才脳にする秘密は、早寝、早起き、朝ごはん、読書!
    • 3歳までの脳には「何をするか」じゃなく、「何をしないか」が重要だ。英才教育はよほど気をつけないと危険だ。(「第二章 脳の力」より)
       
  • 「島物語II」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • 都会で暮らした家族が、田舎の島に引越してきた。島に暮らす人びと、友達、家族の心温まる交流を交えて描かれた、自然といのちの物語。
    • とうちゃんの大親友のマラソンランナー・伍朗さんが島にやってきた! 「きみ、ランナーに向いているよ」と言われたタカユキは早速、友達、両親、犬のゴンとトレーニングを始める。自給自足の畑仕事を営むとうちゃんとかあちゃんとの生活は自然と人々とのつながりをタカユキに教えていく。けれども、家族と別に町に暮らす姉・かな子のことが気がかりだ・・・。そんな中でかあちゃんが家出した!?
    • 十五年の歳月をかけて完成させたこころ伸びやかな灰谷文学の名作。
       
  • 「脳育ての黄金ルール」 子どもの脳を豊かに育む脳科学 食べもの文化11月増刊号
    黒川 伊保子 : 芽ばえ社
    • 本書では、子どもの脳育ての秘訣や年齢や男女で違う脳のありようを理解して、しあわせに暮らすコツをわかりやすく紹介。
      • 胎児、赤ちゃんにとってのことば
      • 天才脳の3つの性質
      • しあわせ脳を育てる5つの黄金ルール
      • 男性脳と女性脳の違い
         
  • 「星の王子さま]
    サン・テグジュベリ(内藤 濯 訳) : 岩波少年文庫
    • サハラ砂漠に不時着した飛行士と、「ほんとうのこと」しかしりたがらない星の王子さまとのふれあいを描いた、永遠の名作。純粋な子どもらしさや愛について、静かに語りかけます。初版本にもとづき改訂した新しいエディション。
    • 「おとなはだれも、はじめは子供だった。しかしそのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない」と作者は言っています。この物語を書いた作者のねらいは、つまるところ、おとなというおとなに、かつての童心を取り戻させて、この世をもっと息苦しくなくしようとしたところにあるのでしょう。さもなければ、いつまでも子供ごころを失わずにいるおとなこそ、ほんとうのおとなであることを、子供にもおとなにも知らそうとしたところにあるのでしょう。(訳者あとがきより)
       
  • 「星の王子さまと心のきょう育]
    ルドルフ・プロット : パロル舎
    • サン・テグジュベリ生誕100年
    • 星の王子さまの言葉に耳を傾けて下さい。物質文明や学歴社会のなかで夢中になって忘れてしまった「心の世界」に気づきます。家庭で、学校で、「共育」(共に育つ)という出発点が必ず見つかるはずです。教育を考える全ての人へ。
       
  • 「大地の子」 第1〜4巻
    山崎 豊子 : 文春文庫
    • 陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、妹とは生き別れになった日本人戦争孤児である。日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。
    • 陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務局長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満州に渡り、妻子と生き別れになっていた・・・。
    • 「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅すぎた」・・・陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病の床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。
    • 「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へ・・・」という言葉が去来する。
       
  • 「ヤマダ電機で電気自動車を買おう]   院長の推薦図書です!
    田中 優 : ランダムハウスジャパン
    • 仕組みを変えなければ温暖化は止まらない。結局、仕組みの問題だった! 温暖化防止を阻害する諸問題を無理なく解決できる方法を伝授!
    • いつかはなくなる石油、安全とはいえない原子力、温暖化の問題解決の糸口は見えない・・・。いや、待て、今ある仕組みを変えれば問題は簡単に解決できる! ap bank創設に関わった著者が教える地球温暖化問題解決のヒント。
    • 14年前にアメリカのカリフォルニア州で、電気自動車が大ヒットした。しかし、それは唐突に生産を打ち切られた。なぜか?
    • 恐竜たちが滅びたのは外的要因だった。いま、ヒトが滅びかけているのは内的要因だ。しかもヒトが作った「巨大企業」という、利益をむさぼる恐竜によって滅ぼされようとしているのだ。
    • 3秒に1人のスピードで子どもが死んでいく飢餓問題は、元をたどれば先進国が途上国に融資した資金の返済をめぐって起きている。
    • 今の自動車は発熱したエネルギーのわずか12%しか、移動エネルギーに使えていない。
    • 電力会社の最大コストは発電所ではない。送電設備なのだ。
    • ・・・だから日本の電力料金はアメリカの3倍、スウェーデンの8倍高い。(本文より)
       
  • 「海辺の扉」 上、下巻
    宮本 輝 : 角川文庫
    • ギリシャ国立考古学博物館にある「アルタミスの馬と乗り手」。そのブロンズ像を見たときに、宇野満典は衝撃を受けた。馬に乗った少年の顔が、死なせた息子の顔にそっくりだったからである。満典は、その事件で警察から執拗な取調べを受け、周囲の状況に押し出されるようにして日本を出た。ギリシャに渡り四年がたとうとしていたその日。聡明なギリシャ人女性エフィーと愛を紡ぐ生活を送る満典に、仕組まれた困難が襲いかかり、壮大な生命の物語は始まった。
    • 「私は、ときおり、どうかしたひょうしに、ああ、亡くなったあの人と、逢いたいと本気で思うことがあります」、と著者はあとがきでいい、それが現実に起こりえるなら、それが真の「再会」ではないかと綴っている。東京を経て、再びギリシャ、アテネ・・・。夕日輝くエーゲ海に、愛しい人を死なせた満典の祈りは続く。果たして「再会」はあるのか?精神の気高き闘いの末に、心の闇にひろがる光の彩りを描く宮本輝文学の最高峰。
       
  • 「廃用身」
    久坂部 羊 : 幻冬舎文庫
    • 廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく。「破裂」の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。
       
  • 「僕のなかの壊れていない部分」
    白石 一文 : 光文社文庫
    • 出版社に勤務する29歳の「僕」は3人の女性と同時に関係を持ちながら、その誰とも深い繋がりを結ぼうとしない。一方で、自宅には鍵をかけず、行き場のない若者2人を自由に出入りさせていた。常に、生まれてこなければよかった、という絶望感を抱く「僕」は、驚異的な記憶力を持つ。その理由は、彼の特異な過去にあった。生と死の分かちがたい関係を突き詰める傑作。
       
  • 「夜明けの街で」
    東野 圭吾 : 角川書店
    • 幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた。この恋はどこまで続くのだろうか。
    • 不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた。ところが僕は、その台詞を自分に対して発しなければならなくなる。ただし、その言葉の後に、こう続ける。でも、どうしようもない時もある。(本文より)
    • 緊迫のカウントダウン。衝撃のラストシーン。著者渾身の最新長編小説。
       
  • 「柔らかな頬」
    桐野 夏生 : 講談社
    • 謎の幼児失踪事件。それは姦通という罪を犯した母親への罰なのか。人間の孤独と自由を追求する問題作。
    • 主人公の孤独な心に共鳴して娘の捜索を申し出る末期がんの元刑事などが登場し、その葛藤の中から人間の魂の深部を照らし出す。(日本経済新聞より)
       
  • 「栄光一途」
    雫井 脩介 : 幻冬舎文庫
    • オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。「代表候補の中から、ドーピングをしている選手を突き止めよ」 重圧に堪えながら真実を追う篠子は、スポーツ界を蝕む病に直面する。爽快な語り口と絶妙なテンポで繰り広げられる、シリーズ第一弾。鮮烈なるデビュー作!
       
  • 「できればムカつかずに生きたい」
    田口 ランディ : 新潮文庫
    • どうしたら自分らしく強く生きられるんだろう。14歳の頃からずっと、なんだかうまく生きられないなあ、と思って悩んできた。なんか自分としっくりこないなあ、どうやったら自分がやりたいことにまっすぐ突き進めるのかな。傷つきやすい思春期に体験し考えたことは、今も現在進行形のままだ。生きにくいこの時代を生き抜くために、自分の頭で考えたへヴィでリアルな「私」の意見。
    • このエッセイ集は、著者が表現の上でこだわり続けている「思春期」の宿題への、著者なりの解答である。
       
  • 「さまよう刀(やいば)」
    東野 圭吾 : 角川文庫
    • 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。
    • 正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える。重く哀しいテーマの挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。
       
  • 「下流の宴」
    林 真理子 : 毎日新聞社
    • 普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに。自分は下に落ちていた? 家族。生き方。変わるもの、変わらないもの。身近に起きる格差社会の現実を真正面から描いた、大反響の新聞連載小説!
    • 「私の実家は医者だったんです。父親の兄も、私の妹の主人も医者をしています。言ってはナンですけれども、沖縄のどっかの島で、飲み屋をしているあなたの家と違うんですよ」「それじゃ、医者ってそんなにえらいんですか。医者の娘っていうだけで、そんなにいばれるんですか」「医者の娘っていうことで、そんなにえらいんなら、私が医者になりますよ」(本文より)
       
  • 「太陽の子」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、神戸の下町で琉球料理の店を営んでいる。やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、おとうさんが心の病気で苦しむようになる。おとうさんの病気の原因は何なのか?。ふうちゃんは「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめる。
    • 戦争は本当に終わっているのだろうか。なぜおとうさんの心の中だけ戦争は続くのか?。今、日本人が本当に知らなくてはならない事がここにある。筆者渾身の長編小説!。
       
  • 「遥かなる水の音」
    村山 由佳 : 集英社
    • 「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」 青年の死をきっかけに、悩める大人たちの旅がはじまる。著者の新境地、傑作長編ロード・ノベル!
    • 「信じる道はひとつじゃない。愛のかたちもひとつじゃない」 パリで、ひとりの青年が死んだ。最後をともに過ごした同居人は、ゲイの中年フランス人だった。青年の遺言は、「遺灰をサハラにまく」こと。フランス、スペイン、モロッコ・・・。 青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは、様々な思いを抱えたまま、遺言を叶える旅に出るが・・・。
       
  • 「サウスポー・キラー」
    水原 秀策 : 宝島社文庫
    • 人気球団オリオールズの投手・沢村。ある日、沢村の「暴力団との癒着」と「八百長試合」を指摘した告発文書が球団とマスコミに送りつけられ、身に覚えがないにもかかわらず、沢村は自宅謹慎処分を受けてしまう。自身の潔白を証明するため、告発文書の調査を開始する沢村。やがて彼がたどり着いたのは周到に計画された恐ろしい陰謀だった! 第3回「このミス」大賞を受賞した正統派ハードボイルドがついに文庫化!
       
  • 「ドナウの旅人」 上、下巻
    宮本 輝 : 新潮文庫
    • 夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが・・・。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
    • 絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、七カ国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れ。母と娘それぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。
       
  • 「池袋ウエストゲートパーク」
    石田 衣良 : 文春文庫
    • ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団・・・命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ第一作。青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さをハイブリッドした連続ドラマ化話題作にして、日本ミステリー連作の傑作(解説・池上冬樹)。
    • 「ストリートはすごくおもしろい舞台で厳しい学校だ。おれたちはそこでぶつかり、傷つき、学び、ちょっとだけ成長する。街の物語には終わりがない」(本文より)
       
  • 「雪の夜話」
    浅倉 卓弥 : 中公文庫
    • 高校時代、試験勉強に疲れて抜け出した夜の公園で、僕が出会った雪と戯れる不思議な少女。その後デザイナーとして活躍する僕だが、ふとしたことから帰郷することになる。そしてまた雪の夜、まるで変わらない彼女と再会して・・・。白い雪に覆われた現代の寓話。
    • 主人公の青年の仕事と生活が淡々と執拗に描かれ、「私たちの生とは何か」という問いを浮き彫りにしている。雪が舞い落ちる光景が美しいのは、それが命のきらめきだからだということを、我々はラストで知るのである。(解説より)
       
  • 「少女の器」
    灰谷 健次郎 : 新潮文庫
    • 大学で美術を講ずる母は、男との出会いと別れを繰り返す恋多き女。自立した生き方をめざしながら、時に孤独な女の顔をむき出しにする母に、深く傷つけられる絣。その絣を優しく包んでくれるのは、版画家の別れた父だった。繊細な少女の、離婚した両親との微妙な関係、アル中の母を抱えて逞しく生きる同級生との恋、神経症の友人との交流などを描き、現代の家族の肖像を探る意欲作。
    • メイン・キャラクターは四人。絣、パパ、ママ、BFの上野くん。彼らの間でかわされるテンポのいい会話が物語の大方を占める。絣の「目」は水のような透明感を持ち、自分を映し、相手を映す。もし、身近にこの子がいたら・・・絣は思わずそう思わせる少女だ。(解説より)
       
  • 「破裂」 上、下巻
    久坂部 羊 : 幻冬舎文庫
    • 過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む?厚生省のマキャベリ?佐久間。医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。
    • 枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚生省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺企画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される・・・。裁判の結果は? 権力に翻弄される江崎の運命は? そしてプロジェクトの行方は? 医療ミステリの傑作。(解説:大森一樹)
       
  • 「チッチと子」
    石田 衣良 : 毎日新聞社
    • うちのチッチは小説家で、世界一のお父さんです。売れない小説家と息子の、慎ましくも愛おしい日常。孤独を抱え、支えあう父(チッチ)と子。変わりゆく親子の変わらない愛情を描く、感涙の家族小説。
    • つぎに「くる」といわれ続けて10年の万年初版作家・青田耕平は小学生の息子と二人暮し。将来への不安は募るばかりだが、ついに直本賞の候補に選ばれる。周囲の変化に戸惑う耕平。だが一方で3年前に不可思議な交通事故で死んだ妻を忘れることができない。「あれはほんとうに事故だったのだろうか」。寂しさから逃れられない父と子がたどり着いた妻の死の真相とは。家族の愛情が孤独な魂を包み込む渾身の感動大作。
       
  • 「魂萌え」
    桐野 夏生 : 毎日新聞社
    • 若い人には、まだ想像できない世界。とことん行きなさい!
    • 夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな日常の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。
    • どうとでもなれ。強風に煽られて吹き飛ぶ木の葉。吹き飛ばされてどこかへ飛んで行きたかった。木にしがみつくのは馬鹿げている。(本文より)
       
  • 「犬と私の10の約束」
    川口 晴 : 文藝春秋
    • あかりが12歳の時、子犬のソックスがやってきた。亡くなった母とかわしたあの約束を、はたして、あかりは守れるのか・・・。
    • ひとつの命と向き合うことの難しさ、責任について考えさせられるやさしい作品です。犬を飼いたいと思っている方に、飼う前に是非読んでもらいたい物語です。
       
  • 「ほんとうの環境問題」
    池田 清彦、養老 孟司 : 新潮社
    • 「地球温暖化を防止しよう」だって?そんな瑣末なことは、どうでもいい。大事な「問題」は、別にある。環境問題の本質を突く、緊急提言!!。
    • 日本のように省エネが進んだ世界のモデルのような国が、この上さらに炭酸ガスを減らせという議論をしている。何を考えているのかと思う。(養老孟司)
    • 「ほんとうの問題」を知らされていないという意味で、日本国民は不幸だと思う。京都議定書を守ることが正義だと思って、勘違いしている人がとても多いのだから。(池田清彦)
       
  • 「運命の息子」 上、下巻
    ジェフェリー・アーチャー(永井淳 訳) : 新潮文庫
    • 富裕な実業家ダヴェンポート夫妻に、念願の男子が生れた。同じ日、平凡な保険セールスマン、カートライト家にも、双子の男の子が誕生した。そしてその夜悲劇が起きる・・・。献身的な看護婦の姿を借りた運命の神は、兄弟の間を引き裂いた。かけ離れた環境で育つことになった二人は、やがてそれぞれの夢を追い始める。数奇な生涯を辿る二人に、再会の時はいつ訪れるのか・・・。
    • ヴェトナム戦争で戦功を立て、親友の父の経営する銀行に入ったナットは、コンピューターの天才スー・リンと一目で恋に落ちた。激しい競争を勝ち抜いて著名な法律事務所に入ったフレッチャーは、幼馴染の親友の妹と結ばれた。やがて二人はコネチカット州知事選に、共和党と民主党から出馬、文字通りの接戦を繰り広げる。それとは知らぬまま互いに絡み合い、影響し合う二人の人生。
       
  • 「長い長い殺人」
    宮部 みゆき : 光文社文庫
    • 金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚い金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、ゆすりやの財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす!。読者を驚嘆させずにはおかない、前代未聞、驚天動地の話題作。
    • 本書では、ある事件に関係する人たちの財布が次々と登場して、自分の主人の物語を語っていく。財布が見聞きしたことしか描写できない、という極端な制約を受けているはずなのに、それを感じさせないストーリー運びは、さすがというしかない。(解説より)
       
  • 「風の耳たぶ」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • 早春の海岸にてバス停に降り立った老夫婦。画家である夫・藤三は妻のことをハルちゃんと少女のように呼ぶ。ふたりは行き先を決めず気ままな旅に出たのだった。旧友と呑み交わし、その孫と語らう心踊る時間。だがふたりの胸には秘められたある想いがあった・・・。男と女はいかに寄り添い、そしていかに死を迎えるのか?。
    • さまざまないのちの繋がりを見つめ直す旅。こんな余生をおくりたいと思わせる、穏やかに満ちてくる日々をやすらかに描いた灰谷文学の結晶。現代人を癒す至福の贈り物。
    • 老夫婦を含め登場人物たちの、文明社会の歪みや生と死に対する何と深い洞察力なのだろう。生きてゆくこと、人の道とは、死とはこうゆうことなのか。著者の人生論から紡ぎだされた、さまざまな夫婦の物語である。

2009年

  • 「一瞬の光」
    白石 一文 : 角川文庫
    • 三十八歳という若さで日本を代表する企業の人事課長に抜擢されたエリート・橋田浩介。彼は、男に絡まれていたところを助けたことがきっかけで、短大生・中平香折と知り合う。社内での派閥抗争に翻弄されるなか、橋田にとって彼女の存在は日増しに大きくなっていった。橋田は、香折との交流を通じて、これまでの自分の存在意義に疑問を感じ、本当に大切なことを見出していくのだった。混沌とした現代社会の中で真に必要とされるものは何かを問う、新たなる物語。各紙誌書評で絶賛と感動の声を集めた気鋭のデビュー作、待望の文庫化!。
       
  • 「箱庭」
    内田 康夫 : 講談社文庫
    • セピアに色褪せた写真のセーラー服の二人の少女。義姉・和子宛に届いた封筒にあるのはその一葉と謎めいた脅迫の言葉。相談をうけた浅見光彦は益田の消印を手がかりに独自の捜査を始めるが安芸の宮島と岩国で発見された二つの死体に、謎の手紙とを結ぶ糸を直観するのだった。待望の文芸ミステリー第3弾!!。
    • 宮島、岩国、益田、柳井市などの、山口県民には馴染み深い地名がたくさん登場する。
       
  • 「ボクの学校は山と川」
    矢口 高雄 : 白水社
    • 「釣りキチ三平」の著者が、そのおおらかな少年時代いきいきと描く好エッセイ。米村でんじろう先生の推薦図書。
    • 舞台は秋田の山あいの村。映画館もなければ無論テレビゲームなんかありはしない。山と川が遊び場であり、勉強部屋だ。ケガなんか日常茶飯事。だけど、そのたびに生きる術を自分の体で学ぶんだ。前代未聞のユニーク先生や、ワンパクどもの活躍も抱腹絶倒! 画一化された学校生活で、汲々とする子どもたちやその両親にも、ぜひ一読してほしい本なのだ。
       
  • 「長いお別れ」
    レイモンド・チャンドラー(清水俊二 訳) : ハヤカワ文庫
    • コーヒーをつぎ、タバコに火をつけてくれたら、あとは僕について全てを忘れてくれ。妻を殺したと告白して死んだテリー・レノックスからの手紙にはそう書かれていた。彼の無実を信じ逃亡を助けた私立探偵マーロウには、心の残る結末だった。だが、別の依頼でテリーの隣人の失踪の理由を探るうち、マーロウは再度事件の渦中へと巻き込まれていく。ハードボイルドの巨匠が、非情な視線で男の友情を描き出す傑作。
       
  • 「永遠の仔」 上、下巻
    天童 荒太 : 幻冬舎
    • 霊峰の頂上に登れば「神に清められ自分たちは救われる」と信じた一人の少女・久坂優希と二人の少年は、その下山途中同行していた優希の父親を憑かれたように殺害する。三人は事件の秘密を抱えたまま別れ、それぞれの人生を歩んでいたが、十七年後運命に導かれたように再会を果たす。その直後、優希が固く口を閉ざす「過去」を探ろうとする弟の動きと周囲に起きた殺人事件の捜査のよって、彼女の平穏な日々は終わりを告げた。しかし、まだそれは最後の審判への序曲に過ぎなかった。
    • 優希は看護婦に、二人の少年は弁護士と刑事になっていた。またしても悲劇が優希を襲った。実家は焼失し、その焼跡から母の死体が発見された。その容疑は弟にかけられ優希は動転するが、彼はそのまま失踪してしまう。優希を支える二人、長瀬笙一郎と有沢梁平も、それぞれが持つ優希への感情を持て余し、互いに猜疑心さえ抱いていった・・・。十七年前の「聖なる事件」、その霧に包まれた霊峰に潜んでいた事実とは?
    • 幼くしてかかえこんだ罪悪感が、あらたな罪を否応なく生み出しつづけるという連鎖は、人間だけの精神世界の歴史でもある。その最初の鎖に足を掛けざるを得なかった少女と少年たちが、どうやって解き放たれ、人間として成長していくのかを、私は極めて興味深く読んだ。(宮本輝)
       
  • 「眉山」
    さだ まさし : 幻冬舎文庫
    • 東京で働く咲子は、故郷の徳島で一人暮らす母が末期癌で数ヶ月の命と告知される。徳島に滞在し、母を看取ろうと決心した矢先、咲子は母が自分に黙って「献体」を申し込んでいたことを知る。それはなぜなのか?やがて咲子は、まだ会ったことのない父の存在と、母の想いに辿り着く・・・。毅然と生きてきた女性の切なく苦しい愛が胸を打つ長篇小説。
    • 命の瀬戸際で母から娘に贈られた箱。その中に収められていた一枚の写真。母の命と引き換えのように、娘咲子は、父というひとの姿を知る。女として生まれ、女として生きることは、いや生ききることは、なんて困難でやりがいのある一大事業であることか。(解説より)
       
  • 「感染」
    仙川 環 : 小学館文庫
    • ウイルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿り着く。読み始めたら止まらないと大絶賛を浴びた、仙川環衝撃のデビュー作。第一回小学館文庫小説賞受賞作。
    • テーマは臓器移植。それも、子供の臓器移植と親子の愛情という、まさに現代的で、しかも人間にとっては永遠の課題が全編に横溢する意欲作である。(解説より)
       
  • 「クライマーズ・ハイ」
    横山 秀夫 : 文春文庫
    • 1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相克、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは・・・。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。
       
  • 「納棺夫日記」 増補改訂版
    青木 新門 : 文春文庫
    • 15年前、本木雅弘さんが、この本と出会い、読んで、感動し、映画「おくりびと」が誕生しました。
    • 掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。
    • 人が死の概念の真の回答を得るには、自ら死に直面して体得するか、あるいは如何なることがあっても平気で生きている人から直伝されるしかない。そして、もし生者がその真理を体得するなら、永遠の中の一瞬の人生が、どれほど大切で、どれほど尊いか実感する。と同時に、生かされ生きていることが喜びとなって、如何なる場合でも平気で生きてゆくことができるようになる。そのことが、仏教のいう<悟り>なのだと思うようになった。(本文より)
       
  • 「告白」
    湊 かなえ : 双葉社
    • 「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」様々な人間の言葉が事件の真相を解き明かす。第29回小説推理新人賞受賞。
    • 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。
       
  • 「その日のまえに」
    重松 清 : 文藝春秋
    • 様々な家族が、かけがえのない家族のひとりを失う日・・・その日にむかって、本人とその家族は何を準備し、何を考えるのか。苦悩する家族達の姿を、7つの物語で描き出す。
    • ひとが死んでしまうことの意味とは何なのか。どんなに考えても答えはでない、それでも「考えることが答えなんだ」と著者は訴える。残された者は、亡くなった人の分までがんばって生きる事しかできないのか。
    • 昨日までの暮らしが、明日からも続くはずだった。それを不意に断ち切る、愛するひとの死。生と死と、幸せの意味を見つめる最新連作短編集。
       
  • 「火車」
    宮部 みゆき : 新潮文庫
    • 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して・・・。なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?。いったい彼女は何者なのか?。謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
    • 自分の過去を消し、他人になろうとしてなりきれなかった女たちを描いて、この小説は哀切である。ローン地獄に落ちる人など、自分とは無縁だと思っている人でも、「火車」を読めば、きっと、そうした人を身近に感じるだろう。そして、現代の日本にパックリと口をあけている、その地獄の淵の深さに戦慄するに違いない。(解説より)
       
  • 「そうか、もう君はいないのか」
    城山 三郎 : 新潮社
    • 50億の中で、ただ1人「おい」と呼べるおまえ。愛惜の回想記。
    • 現実の妻の死を拒絶し続け、半身を削がれたまま生きていた著者は、妻と最後まで住んでいた家には帰れなくなり、仕事場が著者の住居と化した。そこに、著者だけの祈りの場をつくり、妻との会話をし続けようとしていた。
       
  • 「冷静と情熱のあいだ」Blu
    辻 仁成 : 角川文庫
    • あのとき交わした、たわいもない約束。十年たった今、君はまだ覚えているだろうか。やりがいのある仕事と大切な人。今の僕はそれなりに幸せに生きているつもりだった。だけど、どうしても忘れられない人、あおいが、心の奥に眠っている。あの日、彼女は、僕の腕の中から永遠に失われてしまったはずなのに。切ない愛の軌跡を男性の視点から描く、青の物語。
    • 冷静と情熱のあいだには何があるのだろう。愛と孤独のあいだには何が横たわっているのだろう。読者の皆さんがこの作品を通してそれぞれの感情のあいだに流れる小さいが決して途絶えることのない川を発見して下さることを希望しています。(あとがきより)
       
  • 「冷静と情熱のあいだ」Rosso
    江國 香織 : 角川文庫
    • 穏かな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。十年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しい思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かない。永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。
       
  • 「五体不満足」 完全版
    乙武 洋匡 : 講談社文庫
    • 「障害は不便です。だけど不幸ではありません。」喧嘩にスポーツ、課外活動。大勢の仲間に囲まれて、明るく楽しいオトちゃんの物語は、生きる勇気を与えてくれる。単行本刊行以降、多くの苦悩と喜びを経験した著者が現在の心境を加筆した完全版。
    • 障害のせいにして、何かをあきらめる事をしない障害者がここにいる。本人が幸せであるかどうかは、本人の心の問題であり、障害とは無関係である事を教えてくれる。
       
  • 「ガンに生かされて」
    飯島 夏樹 : 新潮社
    • 天国で、逢おう。妻と幼い子ども4人を残し著者は逝った。ベストセラー「天国で君に逢えたら」の著者が、余命宣告期限を超えて188日、最後まで綴りつづけた?命の記録?。
    • 癌で若くして逝った著者の心の叫び、葛藤が非常に冷静に綴られており、癌患者の心理がとても良く解る闘病日記である。癌患者と向き合う医師には、是非読んでもらいたい。
    • 「静かに苦しみつつ、時が訪れるのを待っていた。もう自分の頑張りもこれくらいだろう。そこで、よしっと決めた。生きるのに時があり、死ぬのに時がある。」(本文より)
       
  • 「少年H」 上、下巻
    妹尾 河童 : 講談社文庫
    • 洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、好奇心と正義感が人一倍旺盛な少年H が巻き起こす、愛と笑いと勇気の物語。
    • これは、少年Hという子供の目からみた、戦争とその時代の空気の詳細な記録である。
       
  • 「青が散る」
    宮本 輝 : 文春文庫
    • 新設大学のテニス部員椎名燎平と彼をめぐる男友達、女友達。原色のいのち燃える人生の短い季節を急ぎ駆けぬける者、ためらい立ちどまる者・・・。青春の光芒のあざやかさ、そして切なさとむなしさを、テニスコートに白球を追う若い群像に描き、テニスというスポーツを初めて文学作品にした感動の長篇小説。
    • この小説は自己発見の物語である。登場人物達はことごとく己の器を知り、青春の夢から醒めていく。(あとがきより)
       
  • 「東京タワー」 オカンとボクと、時々、オトン
    リリー・フランキー : 扶桑社
    • この小説に登場するオカン!ボク!オトン! 奇妙な三位一体は、不思議な勇気を届けてくれます。ユーモア、そして男気の新しいカタチ。家族のカタチ。傑作です!(ブックストア談浜松町店 小材綾吾)
    • 読みやすく、溢れるユーモアを提供しながら、人間性のもっとも深い淵をのぞかせ、五感を震わせながら本質に直面させる。現在の日本文化の、もっとも高い達成というべきです。(文芸評論家 福田和也)
    • 書かずにはいられなかったこの大きな作品の中で、私は何度も心の帰省を繰り返した。今はもう無くなった故郷の砂利道を一人で歩く時のゴム靴の底の感触をこの本は持っている。母の死を含む物語には、悲しい場面も数多い。それらはとても痛く美しく悲しい。だが、読後の清涼感は、この本が心から誰かに捧げられたもの、亡き母へのプレゼントという点で、本質的に無邪気で明るいからなのだと思う。(写真家 藤代冥砂)
       
  • 「四日間の奇蹟」
    浅倉 卓弥 : 宝島社文庫
    • 脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。
    • もしあなたが死ぬ直前に、数日間だけ時間を与えられたなら、あなたは自分の人生をどのように振り返り、誰に会って何を伝えたいですか。
    • 命の重さ、自己犠牲の尊さを問いかけ、出会えた事を感謝したくなる・・・本書はそんな傑作だ。(解説より)
       
  • 「いま、女として」 金賢姫全告白 上、下巻
    金 賢姫(池田菊敏 訳) : 文春文庫
    • 「二つの朝鮮を策動する南朝鮮の飛行機を落とせ」・・・親愛なる指導者・金正日の親筆指令を受けた美貌の工作員・金賢姫はぶじ任務を果たした。しかし、毒薬タバコによる自殺に失敗、韓国へ護送された。南山の地下取調室での巧みな尋問に、ついに彼女は重い口を開き、百十五名の命を奪った破壊テロ工作の全貌を語り始めた。
    • 大統領特別赦免により死刑を免れた金賢姫は、みずからの犯した罪を悔い改め、二十六年間の数奇な半生をつぶさに告白した。核疑惑で揺れる北朝鮮の戦慄すべき実態。日本人教育係・李恩恵の素顔、そして故国で辛酸をなめているであろう両親と妹弟への切々たる想い・・・。日本語版につづき英語版も刊行された話題のベストセラー!。
    • 北朝鮮の人々の生活、工作員の訓練と日常生活など、北朝鮮の真実が詳細に語られている。
       
  • 「生物と無生物のあいだ」
    福岡 伸一 : 講談社現代新書
    • 読み始めたら止まらない、極上の科学ミステリー。生命とは何か?。
    • 「動的平衡」論をもとに、生物を無生物から区別するものは何かを、私たちの生命観の変遷とともに考察したのが本書である。私の内部では、これが大学初年度に問われた問い、すなわち生命とは何か、への接近である。(まえがきより)
       
  • 「天国で君に逢えたら」
    飯島 夏樹 : 新潮社
    • 末期ガンで余命宣告を受けた世界的プロウィンドサーファーが、うつ病とパニック障害を併発しながらも綴った、奇跡のようなラブストーリー。
    • がんセンターで働くカウンセラーと、そこを訪れるガン患者や家族たち。「死」を真っ直ぐ見つめることで「生」を鮮やかにあぶり出す、切なくも爽快な愛の物語。
    • 「結局自分が死んでからも残るものって、?人に与えたもの?それだけだ。」(本文より)
       
  • 「ノルウェイの森」
    村上 春樹 : 講談社文庫
    • 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルグ空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの「ノルウェイの森」が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。
    • 静かに、そして激しく。哀しみの余韻再び・・・。彼らの求めたものの多くは、既に失われてしまっていた。もうそこから進むこともできず、戻ることもできない、暗い森の奥に永遠に・・・。限りない喪失と再生を描く、今いちばん激しい100パーセントの恋愛小説。
       
  • 「DIVE !!(ダイブ)」 上、下巻
    森 絵都 : 角川文庫
    • あまりよく知られていない「飛込み」という競技に、若き情熱を注ぎながら苦悩する少年たちと、その周囲を取り巻く大人たちの熱い戦いにどうしようもなく引き込まれていく。
    • 高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、なんとオリンピック出場だった!。女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まる。大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ!。
    • 密室で決定されたオリンピック代表選考に納得のいかない要一は、せっかくの内定を蹴って、正々堂々と知季と飛沫に戦いを挑む。親友が一番のライバル。複雑な思いを胸に抱き、ついに迎える最終選考。鮮やかな個性がぶつかりあう中、思いもかけない事件が発生する。デッドヒートが繰り広げられる決戦の行方は?!。友情、信頼、そして勇気。大切なものがすべてつまった青春文学の金字塔。
       
  • 「話を聞かない男、地図が読めない女」 男脳・女脳が「謎」を解く   院長の推薦図書です!
    アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ(藤井留美 訳) : 主婦の友社
    • 男脳と女脳の特徴を、誰もが思いあたる日常的な行動に結びつけてわかりやすく説明し、さらに「どうすればいいか」という指針まで与えてくれる。
    • 男と女が異なる進化をしてきたのは、その必要があったからであり、私たちの思考や行動を決めるのは、胎児期に作られる脳の配線と、ホルモンの働きである。この本を理解すれば、明日からは夫婦円満になること間違いなしである。
       
  • 「白夜行」
    東野 圭吾 : 集英社文庫
    • 大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子と容疑者の娘の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、証拠はない。そして十九年・・・。
    • 息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長編!
       
  • 「武田邦彦はウソをついているのか?」  日本人の環境問題の常識を覆す熱闘論
    武田邦彦、杉本裕明 : PHP研究所
    • 環境省、リサイクル業者、東大教授からの鋭い異論・反論に、武田邦彦はいかに答えたか?。そして、環境問題の真実とは?。
    • 「環境問題のウソ」「リサイクルは偽善」と著書で記し、日本中に衝撃を与えた武田邦彦教授。その主張はテレビや新聞などのマスコミで多く取り上げられ、市民の間でも議論を巻き起こし、武田氏に対して様々な評価が与えられた。
    • 本書は、それらの主張に対して問題意識を持った市民有志が企画したシンポジウムにおける、武田氏と13人のパネリストによる激論を収録。「リサイクル」「温暖化」「ダイオキシン」の3つのテーマに、リサイクル業者、環境省職員、東大教授など、専門家による正面からの鋭い指摘から、環境問題の真実が徐々に明らかになる。はたして、武田邦彦は虚か実か・・・。
      • 「ペットボトルはリサイクルせずに焼却せよ」は本当に正しいのか?
      • 業者や団体の調査データと武田邦彦氏の示すデータの真偽は?
      • リサイクルの定義とは何なのか?
      • 環境省は本当に「北極の氷が溶けて海面が上昇する」と主張しているのか?
      • 石油は40年後に足りなくなるのは本当か?
      • 「ダイオキシンは猛毒ではない」の主張には根拠が無いのか?
         
  • 「無痛」
    久坂部 羊 : 幻冬舎文庫
    • 神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八ヵ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が・・・。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。
    • 自分の痛みを感じることは他者の痛みを想像することであり、痛みとは人間であることの根源的な条件ではないのか、という問題提起が「無痛」にはある。痛みとは身体的な出来事であることをこえて、精神にとっても重要な意味をもつのではないか?。そんな哲学的な深みさえもった小説なのである。(解説より)
       
  • 「親子で使える天才思考  IQ 200 になる習慣」
    苫米地 英人 : 東洋館出版社
    • ドクター苫米地初の最強?教育?本。誰にでも、今すぐできる習慣で最高の人生を送る!。天才脳機能学者が、これまでの研究と自身の経験から編み出した?本当の天才?を育てるための6つのStepを大公開!!。紹介されている習慣が、あなたの子どもを変える。賢い子どもに育てるためのヒントが満載。
    • 「IQは変えられます。IQは子どもの頃から訓練すれば、飛躍的に上げることができるのです。」(まえがきより)
       
  • 「容疑者Xの献身」
    東野 圭吾 : 文春文庫
    • 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
    • ガリレオシリーズ初の長編、直木賞受賞作。
       
  • 「物の見方 考え方」
    松下 幸之助 : PHP文庫
    • 秀麗な富士の山も見る人によって、さまざまな姿を映し出す。日々の暮しのなかにあっても、禍を招くか、福を招くかは、物の受け取り方如何である、と著者は語る。。
    • 本書では、「会社経営のカンどころ」「責任の持ち方」「難局を切り抜ける条件」「役に立つ人間」など、長年の事業経営で得た著者独自の?物の見方・考え方?を紹介する。
    • 家が貧しくて満9歳の時に丁稚奉公に出され、小学校も卒業していないために字が書けなかった著者の、経験に基ずく言葉は重く、経営者にとって大変参考になる内容である。
       
  • 「プライマリ 地域にむかう医師のために」
    松村 真司 : 医学書院
    • 小さな医療機関で、あなたの選んだ地域で、長く、できれば一生涯医師として活動しようとする医師に向け、きわめて個人的な思いで書かれた本である。家庭医やジェネラリストをめざしている医師に、是非読んでもらいたい。
    • 地域医療をめざす医師にとって、羅針盤となる内容である。

2008年

  • 「バッテリー」 1〜6巻
    あさの あつこ : 角川文庫
    • 「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ。」
    • 中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、それゆえ時に冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。巧に対し、豪はミットを構え本気の野球を申し出るが・・・。
    • 少しでもスポーツをかじったことのある者ならば、この物語に、天才ピッチャー巧の個性に強烈に引き込まれていくだろう。これは、本当に児童書なのか!?。
       
  • 「戦場の聴診器」 ニューギニア戦で6回死んで90歳、「おお先生」は今日も走る
    中田 整一 : 幻戯書房
    • 太平洋戦争の激戦地から奇跡的に生還した軍医の戦後。高齢化社会への予見、地域力の再生。
    • 「おお先生」七か条
      1. 6回死ねば怖いものなし。
      2. 迷ったときは、あえて困難な道を選べ。
      3. 患者は親きょうだいと思え。
      4. 高齢化社会を予見し、至誠を尽くして行動すべし。
      5. お金と名誉はあの世へもっていけない。
      6. 本当の幸福は平凡な生活の中にある。
      7. たまの朝食のステーキが長寿の秘訣。
       
  • 「手紙」
    東野 圭吾 : 文春文庫
    • 強盗殺人の罪で服役中の兄から弟のもとに、獄中から月に一度、手紙が届く。しかし、弟が幸せをつかもうとするたびに、強盗殺人犯の弟という運命が立ちはだかる。犯罪加害者の家族を真正面から描き、感動を呼んだ名作。
    • 被害者の家族だけでなく、犯罪加害者の家族も苦しむことを、犯罪者は考えなければならない。
       
  • 「日本でいちばん大切にしたい会社」   院長の推薦図書です!
    坂本 光司 : あさ出版
    • 会社経営とは五人に対する使命と責任を果たすための活動である。1.社員とその家族を幸せにする。2.外注先・下請企業の社員を幸せにする。3.顧客を幸せにする。4.地域社会を幸せにし、活性化させる。5.自然に生まれる株主の幸せ。(本文より)
    • こんな会社もあることを知ってもらい、会社を経営する全ての人に、一度真剣に、会社の使命、責任、目的について考えてもらいたい。
       
  • 「ダ・ヴィンチ・コード」 上、下巻
    ダン・ブラウン(越前敏弥 訳) : 角川書店
    • ルーブル美術館長が館内で死体となって発見された。死体の周りには複雑怪奇なダイイングメッセージが残されており、館長の孫娘でもある暗号解読官がその暗号に挑む。
    • 〈モナ・リザ〉の微笑、そして〈最後の晩餐〉に隠された、マリアの真実。
       
  • 「最後の授業 ぼくの命があるうちに」
    ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザスロー(矢羽野薫 訳) : ランダムハウス講談社
    • 余命半年と知ったとき、あなたは誰に、どんなメッセージを残しますか?
    • 夢をかなえる道のりに障害が立ちはだかったとき、僕はいつも自分にこう言い聞かせてきた。レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。その壁の向こうにある何かを自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。(本文より)
    • これは、癌患者となった父からわが子への遺言であり、人生の指針となる最後の授業である。
       
  • 「食堂かたつむり」
    小川 糸 : ポプラ社
    • 失ったもの:恋、家財一式、声。残ったもの:ぬか床。ふるさとに戻り、メニューのない食堂をはじめた倫子。お客は一日一組だけ。そこでの出会いが、徐々にすべてを変えていく。
    • 食材に対する思い、料理することの意味を考えさせる作品です。
       
  • 「育てにくい子と感じたときに読む本」   院長の推薦図書です!
    佐々木正美 : 主婦の友社
    • 本の題名の通りの内容の本です。育児が楽しくなるアドバイスにあふれています。子供を甘やかす事の大切さ、人間関係の大切さがとてもシンプルに説かれています。
    • 「手のかからない子がいい子だなんてそんなのは大きなまちがいですよ。人生のどこかで、親は子どもにたっぷり手をかける必要があるんです。」(本文より)
    • この本を読んで、自分の子供と子育てに自信を持ちましょう。
       
  • 「ジェネラル・ルージュの凱旋」
    海堂 尊 : 宝島社
    • ドクター・ヘリ導入を悲願とする救命救急センター部長をめぐる疑惑が告発された。シリーズ最高傑作のメディカル・エンターテイメント!
       
  • 「神の手のミッション福島孝徳」
    徳間書店取材班編 : 徳間書店
    • 24時間患者さんのために闘い続ける、世界一の脳外科医からの魂のメッセージ。
    • 「進歩は現状を否定することから生まれます。現状に満足するのではなく、常にもっといい方法がないかを考え続けています。」(本文より)
       
  • 「窓ぎわのトットちゃん」
    黒柳 徹子 : 講談社
    • 著者が実際に通ったトモエ学園という小学校の、すばらしい先生と生徒達の心の交流を描いたお話であり、小学校教育の難しさと重要性を、あらためて考えさせられる作品です。
       
  • 「ナイチンゲールの沈黙」
    海堂 尊 : 宝島社
    • 医学部付属病院入院中の網膜芽腫の患児の父親が殺され、院内捜査が開始された。小児科病棟のスタッフや子供たちを巻き込み、事件は思いがけない展開を見せていく。「チーム・バチスタの栄光」に続くメディカル・エンターテイメント第2弾。
       
  • 「島物語?」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • 都会で暮らした家族が、田舎の島に引越してきた。島に暮らす人びと、友達、家族の心温まる交流を交えて描かれた、自然といのちの物語。
    • 急に引っ越すなんて無茶苦茶や! 小学校4年生のタカユキと姉のかな子の反対をよそに、「人間の生活には自然が大事」と考える父親は、一家揃って島への移住を決意した。不安な気持ちのまま始まった島での暮らしはつらいことばかりだが、タカユキは自然と共に生きることをたくましく学んでゆく・・・。
        
  • 「兎の眼」
    灰谷 健次郎 : 角川文庫
    • 真の教育の意味を改めて問いかける、灰谷健次郎の代表作。小学生のお子さんを持つ親に、ぜひ読んでもらいたい。
       
  • 「イケイケ、パニッカー 自閉症の子育てマンガ&エッセイ」
    高阪正枝 : クリエイツかもがわ/かもがわ出版
    • 自閉症の子供を持つ母親からの、ユーモアと鋭さあふれるマンガとエッセイです。障害児と関わる全ての人へのメッセージがいっぱいです。あなたの近くにも自閉症のお子さんはいませんか。
       
  • 「温暖化防止のために 一科学者からアル・ゴア氏への提言」
    慶応義塾大学 環境情報学部教授 清水 浩 : ランダムハウス講談社
    • 90%以上の二酸化炭素を削減できる方法が、この一冊に詰まっている。太陽電池、リチウムイオン電池、電気自動車で温暖化は防げる。
       
  • 「鏡としての医師」
    神津内科クリニック院長 神津 仁 : 現代医学出版/草輝出版
    • 在宅医療や介護保険などの問題点だけではなく、医師に必要な鏡とは何かを考えさせてくれる。外来医の心得集もあり、若い医師達にも参考になる。

2007年

  • 「日本のアレルギー診療は50年遅れている」
    久我山病院アレルギー科部長 長屋 宏 : メディカルトリビューン
    • 小児喘息の90%以上の人では、ダニによるアレルギーが原因であるということが書かれており、減感作療法こそが唯一のアレルギーの根本的治療法であることが、わかりやすく説明されている。

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